海外業者を利用した場合、出金までにどれだけの時間がかかるのか?というのは国内業者利用と大きく異なる部分だけに非常に気になります。
しかしこの出金のプロセスには、さまざまなものが組み合わさった結果としてでてきますので、業者の対応が早いから出金が早く実現するわけではないことをしっかり理解しておく必要があります。
今回はそんな海外業者の出金スピードについて、ご紹介していくことにいたします。
海外FXの出金に関する記事一覧
■海外のFX業者ごとの出金日数
海外FX業者で、比較的日本でも人気のある業者5社が、ホームページ上に開示している出金日数に関する情報をまとめてみたのが上の表です。
しかしMybitwallet以外は非常に情報がラフであり、業者によってというよりは依頼したサードバーティの機関の内部の問題から時間差が生じることが殆どとなります。
まずどの業者でも、出金依頼を受理してから反映されるまでに早いのがMybitwalletになります。
これはMybitwalletのオンラインウォレットの口座に戻るまでの時間で、ほぼ即日反映となります。
ただし、このウォレットから国内の銀行口座に送金するには、さらに時間と利用者負担のコストがかかります。
一回の出金コストは国内銀行ならば824円で、実際に利用しますと2営業日から4営業日以内に確実に着金します。
クレジットカードと銀行送金(Wire Transfer)については、海外FX業者がカード事業者や取引銀行に依頼してから先の時間は全くコントロールできないものになっており、その結果がこの表にあらわているようなファジーな表示のようになっていることがわかります。
クレジット会社にはオンライン上でオーダーをかける仕組みになっているようですが、銀行送金の場合は、まず土日は稼働しませんから海外FX業者の利用銀行が稼働している時間に、はじめてオーダーがかかることになり時間はさらにかかることになります
また受け取る側の個人投資家が指定して、国内の銀行口座へ到達するためには、ほとんど中継銀行を経由することになりますが、この中継銀行のトランザクションにかかる時間、そして国内銀行で着金までにかかる時間が加算されることになるため、酷い場合には平気で1週間以上の時間がかかるケースもでてくることになるのです。
国内では、ソニー銀行を利用するのが着金コストと時間の両方の視点で非常にプラスになりますが、為替に精通していない地方銀行などで着金することになると、できないことではないものの慣れないために驚くほど時間がかかることになってしまうのです。
■公式サイトの出金日数とは異なる可能性あり
海外FX業者の出金プロセスは、上記のようなものになります。
個人投資家が出金を依頼してから、受理されるまではその依頼タイミングによるものが多く、業者側のバックオフィスが開いていない時間ですと、最大12時間以上受理に時間がかかることがありますが、稼働時間ではすぐに受理されることもあります。
また受理した依頼を、外部の事業者に依頼するのにも多少時間がかかりますが、複数のFX業者を利用した印象からいいますと、特段どの事業者が早いということは見極め目らない状況です。
ここまでのプロセスで、半日から1日程度の処理時間差が生じます。
実は、出金が早い海外FX業者で比較てきるのはここまでで、そこから先はMybitwalletに依頼しても、クレジットカード会社に依頼しても、銀行間の送金依頼をしても、依頼された側の事情で時間が変わることになり、FX業者ではまったくコントロール不能のプロセスとなることは理解しておかなくてはなりません。
海外から一刻も早く資金を国内に戻したい個人投資家が、どの業者ならば早く戻せるかと比較したくなる気持ちはよくわかりますが、実はこの比較はほとんど意味がないのが実情です。
■出金を早くする方法
出金を早くできる業者が存在しない以上、それでも出金を早くするには早いソリューションを提供する出金方法を選択するしかありません。
現状で言えば、Mybitwalletを利用している海外FX業者ならば、これを利用するのがもっとも日本の銀行に早く出金することが可能です。
まずFX業者からの依頼で、即日オンラインウォレットへの出金が実現しますので、そこから国内の指定銀行に送金依頼をすれば、ほぼ2営業日程度で出金が実現します。
全体で業者に出金依頼してから、早ければ3日以内に手元に資金が戻りますので、今のところこの仕組みを利用するのが最短といえます。
したがって、まずMybitwalletで出金できるサービスを提供している海外FX業者を選択することが、非常に重要になるといえます。
それ以外のクレジットカードと銀行間送金は、利用業者によってかなり日幅に違いがでてきますので、利用者が努力して早くできるのは銀行の選択程度ということになってしまいます。
銀行送金なら、FX業者からの送金が日本円ならばソニー銀行を利用するのが、もっとも早くて安い方法ということが言えます。
■結論-業者だけではなく外部サービスの影響で一概に言えない
これまでご説明しましたとおり、出金プロセス全体のうちの殆どが外部業者への依頼部分のスピードに関わってくることから、個別の業者でどこが出金が早いといった比較は、現実にはできないことがお分かりいただけると思います。
これまで様々な出金を試みてきましたが、Mybitwalletを利用するのが時間的にもコスト的にも、最も早いことがわかっています。
クレジットやデビットカードを利用した場合、多くの業者が入金額分まではクレジットカードに返金するケースがほとんどですが、それを超えた金額部分の出金はMybitwalletが使える海外FX業者を選択するのが、現状ではもっとも出金を早くする方法といえそうです。
どうしても銀行間送金で口座に出金したいのなら、今一番安くて早いのはソニー銀行を利用することです。
ソニー銀行なら、海外FX業者からの送金の着金を拒否することもありませんから、確実に自分の口座に資金を戻すことができます。
現状では、どの方法を使っても出金依頼してから、最低3日程度の時間がかかることは最初から覚悟しておく必要があります。
それ以上の短縮を望むことは、物理的に不可能なのが海外FX業者からの出金の現状といえます。