海外FX業者を利用したFX取引において、国内業者と大きく異なる点は何と言っても出金です。
入金も国内から海外に資金を送金する形になるわけですが、最近ではクレジッドカードやデビットカードを使えばリアルタイム入金できることからそれほど違和感を感じずに利用することができます。
しかし出金ともなると、明らかに海外の国から国内の自分の口座に送金してもらうことになるので、簡単にはいかないことといえるのです。
現在日本人が利用できる海外FX業者の中で、もっとも出金に関して制限がなく簡単にできるのがXMの口座です。
もちろん国内業者とまったく同じとはいかないものの、相当便宜をはかってくれているのがXMの対応となります。
今回はその利用方法を具体的な体験談をもとに詳細にわたってご紹介してまいります。
これさえ読めば安心して出金の取引が可能になります。
もくじ
■XMの4つの出金方法
現在、会員のサイトにアクセスしマイページを開いて資金の出金ボタンを押しますと、資金の出金は4つの仕組みを利用することが可能となっています。
XMの場合には、入金されたルートでまず入金分を出金し、それを超えた利益部分は海外送金またはiAccount, Mybitwalletのいずれかを利用して出金していくことになります。
以前はもっと様々な出金ルートが設定されていましたが、今はこの4つに収斂されています。
たとえば初期入金分が10万円あり、投資取引の結果全体の証拠金が30万円にまで拡大して出金するということになりますと、まず10万円分は最初に入金したルートを通して返金となります。
初期入金がクレジットカードの場合には、まずそのクレジットカードに返金という仕組みが取られます。
そして残った部分は、それ以外の出金方法を利用して送金する形になります。
最初から国内のXM口座に現金入金した場合、その分は銀行経由の海外送金という形になりますが、残金の20万円は好きなルートを通して出金が可能となります。
■出金のコストについて
クレジットカード | 銀行海外送金 | Mybitwallet | iAccount | ||
出金コスト | 無料 | 2500円
~6000円 |
824円 | 5~25ドル | プリカチャージ3ドル |
ATM出金手数料1%程度 |
まず最初に理解しておかなくてはならないのが、出金に関するコストの問題です。
XMでは送金側として月に何回の出金でもXM側からの送金コストはクレジットカード・デビットカードなら全額XMが負担してくれますし、銀行電信送金の場合には200米ドル以上の金額であれば同様に手数料を負担してもられます。
しかしXMが送金部分のコストを負担をしてくれても、受け取る側でコストが発生することがあるのが大きな問題となるのです
通常国内業者での資金の出し入れには出金に関わるコストなどは存在しないものですが、海外FXを利用しますとそうはいかないことになるのです。
・海外送金による出金コスト
XMから銀行経由で自らの銀行口座に海外送金の扱いで出金してもらった場合には、XM側が送金の銀行手数料を負担してくれても、受け取る国内の銀行で取引手数料がかかりますので、これは注意が必要となります。
実は銀行によってこの取引手数料が結構異なるものとなっており、今のところソニー銀行は着金手数料を無料としておりますが、それ以外は4000円以上を請求してくるところもあり、地方銀行や為替取引になれない銀行はもっと高い金額がチャージされることになるため、どの銀行で受け取るかはかなり大きな問題となります。
一回に4000円以上出金しませんと、手元に一銭も送金額が残らないという笑うに笑えない事態になりますので、よほどよく考えて金額を設定することが重要になるのです。
またネット専業銀行(ジャパン銀行、楽天銀行、セブン銀行等)は、海外からの送金に対応した仕組みをもっていないことから受け取りができないという問題も生じることになります。
また、最近では海外からの送金受け取りのために、マイナンバーカードの登録を求められることから話は複雑になりがちです。
出金としてはこの手がもっとも標準的なものではありますが、利用者にとっては決しておいしい仕組みではないことは理解しておくべきです。
・クレジットカード、デビットカードでの出金コスト
クレジットカードやデビットカードを利用した入金額分の出金については一切利用者側には出金コストはかかりませんので、10万円入金したら10万円分はおなじ入金ルートを通じて一切お金をかけずに口座に返還されることになります。
口座に戻るまでの時間は土日を除いてほぼ4営業日程度ですが、実際に利用してみますと、土日を入れても4営業日程度で戻ってきているようです。
現状ではクレジットカードへ出金するのがもっともお金のかからないやり方ですから、入金時からできるだけクレジットカードもしくはデビットカードを利用することがお勧めとなります。
・iAccountの出金コスト
XMではもともとXMカードという独自ブランドのデビットカードを発行しており、それに出金することによりコンビニなどのATMでVISAのキャッシュが引き出せるところから出金した金額を利用することができる仕組みを提供していました。
これを利用すれば特定の銀行口座に資金が戻らないことから、カードへチャージされた金額分を買い物につかったり現金として引き出したりできたのですが、国内の金融監督機関からかなりプレッシャーがかかったことから、VISAがこの手のデビットカードの提供をすべて終了したため、利用ができなくなってしまいました。
以前ネッテラーカードを利用した出金の利用も同様にVISAがデビットカードを提供していましたが、こちらもサービスが終了となったため、国内ではネッテーラー経由の出金もできなくなってしまったのです。
それに代わって、XMが利用を開始したのがこのiAccountです。
iAccountは簡単に説明すると、特定の国の金融機関に依存しないネット上のマルチカレンシー口座でオンラインを通じて24時間国際送金が可能となる口座です。
この口座を利用した場合には、ほかの出金と同様に無料でiAccount口座にXMから資金が送金されてきます。
これは即時出金となりますので、ボタンをおせばリアルタイムでiAccount口座に入金が可能となります。
この口座から自分の国内口座に海外送金するコストは自己負担となりますが、実はこのiAccountの目玉はこうした海外送金ではなくこの口座と連動したプリペイドカードを利用することで、ATMから日本円を引き出すことができるようになっている点です。
もちろんチャージとATM出金には手数料がかかりますが、海外からの銀行への送金手数料よりはかなり安くなるのが大きなメリットです。
内容的にはほぼXMカードのサービスをカバーするものとなっている点が注目されます。
・mybitiwalletでの出金コスト
XMが出金でもうひとつ用意している便利なサービスが、mybitwalletを利用したものです。
こちらもオンラインの口座の形態をとりますが、送金に関してはこの口座にXMからリアルタイム入金されたところで自ら行うことになります。
このmybitwalletが秀逸なのは、自分の銀行口座への送金が国内扱いになることで、ネット専業銀行に自在に送金ができて一回のコストが824円で済むことです。
たしかにプリペイドカードも便利ではありますが、チャージにお金がかかり、ATMから現金を引き出すのにもその都度お金がかかることを考えますと、この仕組みを使うのが今のところXMから出金する中ではもっとも安い出金方法であるということができます。
ネット上だけで完全に完結しますので、非常に便利です。
最近ではFBSやGemforexなどでもこのサービスを利用していますので、非常に人気が高くなってきているといえそうです。
■4つの出金方法の、それぞれの手順
それではひとつひとつ具体的な出金の方法についてそのプロセスをご紹介していくことにします。
①クレジットカード、デビットカードによる出金方法
クレジットカードもしくはデビッドカードによる出金は、XMの中でももっとも簡単なものとなります。
この場合、最低出金額は500円からで月に何度出金しても制限はありません。
MYページの中のクレジットカード・デビットカードによる出金のボタンを押しますと上のような画面が表れますので、そこに出金希望額を入力し注意書きをよく読んだ旨の□の部分をクリックしてリクエストを出せばそれでお仕舞いです。
10万円の入金に対して12万円の出金をリクエストしても、自動的に上限分だけのリクエストに修正されますので間違えても安心です。
また複数のクレジットカードから入金しても、そのカードにわけて送金してくれますから心配ありません。
ただ、繰り返しになりますが、あくまでクレジットカードへの送金は入金金額が上限になることは忘れてはなりません。
②海外送金で国内の自分の銀行口座への出金方法
FX取引なのに結局肝心の出金となる既存の金融機関を経由した海外送金を使わざるを得ないというのは実に理不尽な気がしますが、これが海外FX業者を利用する際の最大のデメリットであり、手間をかけずに出金するならこれしか方法がないのが現状です。
海外においてある自分の現金資産を国内に持ち込むというのは、予想以上の手間がかかり制約の多いものだということは海外FXを利用する上ではあらかじめ十分に理解しておかなくてはなりません。
実際にこの出金ボタンを押しますと、つぎのような画面があらわれます。
受取人の氏名、住所、受け取り銀行の口座番号を入力し、受け取り銀行の銀行名、SWIFTコード、銀行所在地、支店名、支店コード、仲介銀行がある場合にはその銀行のSWIFTコード、銀行名、銀行所在地などを記載していきます。
SWIFTコード(日本語ではスイフトコード)は、SWIFTアドレスやBICコードなどとも呼ばれ、SWIFT(国際銀行間金融通信協会)が提供する国際送金システム上で相手方の銀行を特定するために用いられる金融機関識別コードのことをいいます。
これはネット上でも検索できますし、それぞれの銀行が自行のサイトで詳細を開示していますから、それを見ながら入力することで完了させられます。
また多くの銀行は海外送金業務に仲介銀行を利用していますので、仲介銀行がある場合にはそれも記入する必要があります。
米ドル以外にも様々な外貨の送金が行われることになるため、自分の銀行ではなく外銀に業務委託しているのが中継銀行の役割となります。
中継銀行はあえて記載しなくても届くことは届きますが、時間がかかったり差戻になったりという余分な事務の手間がでてくるので、トラブルにならないためにも最初から正確に記載していくことがお勧めです。
上述のソニー銀行の場合ホームページに必要事項がまとめて記載されていますので、ここからコピーして記入していけば完了ということになります。
ここまでできれば、あとは出金額をインプットし、宣言項目にチェックを入れてリクエストを送れば完了です。
出金が受理されますとその旨メールに通知がありますし、出金のステータスはマイページの右にあるマイ出金の項目でチェックすることが可能です。
出金コストの項目でも触れていますが、ネット専業銀行であるジャパンネット銀行やセブン銀行、楽天銀行、auじぶん銀行といったところはそもそも海外からの入金プロセスを行内で持っていませんので、SWIFTコードは存在しても海外送金は受け取ることができません。
こうした銀行を設定してしまいますと、送金にあたってトラブルが起きるもとになりますので、あらかじめ外貨送金が受け取れること十分にチェックしてから利用することが肝心です。
また送金手数料が高い銀行を利用して送金を行うと、お金の着金時にコストばかりかかってせっかくFXで稼いだのに、ろくな金額が口座に残らないというきわめて馬鹿げた事態に陥ることもあります。
なので利用銀行の着金コストがいくらなのかは、あらかじめ調べてから設定する必要があります。
たとえば、最低金額の2万円相当を海外送金で出金して、国内の銀行の着金手数料が6千円かかったりします。
この場合、手取りは1万4千円となるわけですから、よほど計画的に出金しないと意味がないということになります。
出金の回数が多いと想定される方は、最初からXMの利益を受け取るためにソニー銀行のような取引コストの安い銀行に口座を開設しておくことがお勧めとなります。
さらに出金ができる口座は、自分の口座だけで人の名前の口座にはたとえ家族であっても送金はできません。
これはXMのルールというよりも、マネーロンダリングを防止するために世界中のFX業者に課せられているルールですからどの業者と取引しても状況は同じです。
余分なことですが、自分が海外から国内の自分の銀行口座に送金するのであっても、一回の送金額が日本円で100万円を超えるレベルでは、取り扱い銀行からすべての情報が所定の税務署に一覧として提供されることになります。
したがって同じ資金を出し入れしているだけでも、100万円を超える額が頻繁になりますと税務調査の対象になって、何も怪しいことがないのに調査の対象になるという不愉快な事態に陥ることもありますので、送金金額についても一定の検討が必要になってきます。
ちなみにそれ以下の金額の場合にはほとんど問題はありませんが、現在海外送金の受付にはマイナンバーの提出を銀行が義務付けてきますので、遅かれ早かれこうした海外への送金や海外からの入金は、税務当局にも知られる状況であることは十分に認識しておくことが重要です。
利益部分はしっかり確定申告時に提出しておけばなんの心配もないのが基本ですが、100万円入金して105万円出金し、また100万円入金して105万円でトータル10万円しか利益がなくても、海外送金上のトラッキングでは210万円も送金されたことになるわけです。
ですので、送金コストとともにこうした送金のトラッキングで、疑いの詳細説明を求めらないように相当計画的な出金作業をすることが大切になるのです。
③iAccountによるXMからの出金方法
公式サイト
https://www.i-account.cc/jp/
XMが自社で提供してきたXMカード廃止にともなって、新たに導入してきた出金サービスがiAccountの利用になります。
出金コストの項目でも説明していますがiAccountはネット上に展開されているマルチカレンシー口座であり、特別特定国に帰属したものではありません。
このiAccountも実際に利用してみましたが、まず利用にあたっては口座を開設するところからスタートさせなくてはなりませんので一定の時間がかかることはあらかじめ承知しておかなくてはなりません。
口座開設の申し込みはすべてオンライン上で完結されますが、本人確認資料としてパスポートもしくは運転免許証、住基カードなどが必要になりますし、住所確認書類として公共料金の請求書や住民票の写し、金融機関が発行した証明書類などをあらかじめ用意しておくことが必要です。
入力はいたって簡単で、iAccountのサイトで申し込みを行いますと、以下のようなページが現れて必要事項をインプットしてリクエストすれば完了となります。
口座開設にかかる費用は個人の場合にはありませんが、18か月連続で利用しませんと毎月5ドルの口座管理料を徴収されますし、そもそも米ドルの口座ですから日本円で送金する場合に為替の手数料を徴収されるというデメリットも生じることになります。
また口座を閉鎖するときにも5ドルを徴収されるといういわゆる外銀の口座にきわめて近い仕組みになっていますので、あまり使わないのに迂闊に開設するのだけは気をつけたほうがよさそうです。
必要書類がアップロードできれば、開設までにはほとんど時間がかかりませんのですぐに利用開始できます。
口座が開設されれば、XMサイドでの出金依頼は実に簡単に行うことができます。
iAccountを利用した出金では、iAccountから先にどのようにお金を利用するかの選択は利用者自身の判断ということになってきます。
まず国際送金をiAccountから自分の国内口座に行うことが可能になります。
出金は3万ドル以下の場合にはほぼ5ドルから25ドルで実施可能ですが、XMから直接海外送金してもらった場合にはこのコストはXM持ちとなります。
わざわざiAccountに入金してもらって、自分で送金するのは非常にお金がかかって無駄な行為であることがわかります。
一方、世界中の ATM やオンラインショッピングで利用できる「i-Use」と呼ばれる米ドル建てのVISAプリペイドカードへ資金をチャージすることも可能となります。
このサービスでは、実はこのi-USEが最大の売り物となっており、XMでもこれを利用者が活用することを想定してサービスに組み入れているようです。
発行はVISAとなりますが、これまで廃止に追い込まれたデビットカードと大きくことなるのは、このカードが単なるプリペイドカードであって、そこに適宜チャージをしては使うということになります。
プリペイドですから紛失してしまうと大変なことになりますが、通常のプリカと同様に買い物やATMからの出金が可能になるのが最大のポイントとなります。
実際にネットスーパーやアマゾンなどでも利用してみましたが、チャージ分まではまったく問題なく利用可能です。
しかしドル建てですから、せっかくiAccoutに日本円入金したのをドル転し、日本の店で円通貨で買い物をするとそこでまた円転するという為替上の損失がでることは正直いただけない状態です。
せっかくFXで儲けた金が結局為替でロスするというのはかなり情けないものがあり、銀行経由の海外送金を避けるケースとしてはよく考えられているというものの、手放しには喜べない仕組みとなっています。
さらにコンビニなどのATMで現金としても引き出せますが、こちらも1日に引き出せる金額の上限が決められており、しかも引き出すごとに手数料がかかるので、すばらしく安い仕組みとは言い難いものがあります。
あえていえば、国内の金融機関にまったく知られることなく国内にお金を持ち込むことができるということで、生活資金として食料品や物品購入のために利用するならばまあなんとか許容範囲かという感じなのが実際に利用してみての感想です。
ただ、この先こうした特定国に帰属しない、つまり特定国の金融当局からの補足が難しいネットアカウントのようなものが、どのぐらい規制されていくのかはまだよくわからない状況で、利用者が莫大の増加しますとまた問題が生じる気がしてなりません。
したがって先行きなんらかの規制が入ることも視野に入れながら、一つの方法として利用していくことが重要になりそうです。
④mybitwalletでXMから出金する方法
公式サイト
https://www.mybitwallet.com/ja/homepage-for-ja/
XMでも最近追加された出金サービスが、mybitwalletです。
こちらはiAccountと同様のネット上の口座ということになり、資金を入金したり送金したりするのが通常の銀行経由の海外送金利用よりも格段に安く実現できるのが最大のメリットとなっています。
すでに海外FX業者ではFBSなどをはじめとするところが導入していますが、口座を開設してしまえばリアルタイムで出金ができてかなり便利な仕組みといえます。
登録方法は、住所氏名等を新規登録画面からいけば、ネット上だけで完結できる仕組みとなっています。
登録と口座開設にあたっては本人確認書類としてパスポートなり自動車運転免許証が必要になりますし、住所を証明する公共料金等の請求書の写しや住民票の写しなどをあらかじめ用意することが必要になりますが、これは国内の銀行に口座を開設するのとほとんど同じプロセスであり特別難しいことはありません。
また、それ以外に出金先の銀行口座の登録、クレジッドカード情報を登録しますとすべての機能を利用することが可能になります。
銀行口座に関しては、海外からの送金ではなくこの会社名で国内の口座から入金されますので、いわゆる海外送金対応ができないネット専業バンクでも受け取りが可能なのは大きなメリットとなります。
登録はごく短時間で可能ですし、承認までにもそれほど長い時間はかかりませんので、アップロードする書類だけそろえておけば1日で利用が可能になります。
Mybitwalletは専用のプリペイドカードなどは一切なく、銀行への海外送金を最も安く行うソリューションサービスとなっています。
実際に使ってみますと、入金までには2~3日の時間がかかるものの、送金手数料は一回824円と非常に安いのが大きな特徴です。
しかも海外送金用にコストの安い銀行の口座を開設することもありませんし、多額の金額を送金しても海外送金だということで国内の税務当局から余分な詮索を受けることもなく、普通に利用している銀行口座に静かに入金されることになるため、かなり便利な仕組みということができます。
今どき国内の送金でも216円ほどの送金手数料がかかりますので、この金額で利用できるのは十分に納得のいくレベルといえます。
また、mybitwalletが利用できるほかの海外FX業者に資金を移動する場合にも、中継口座として活躍させることができます。
しかもまったくコストがかかりませんので、国内に戻す前のネット口座として機能させることができるのはかなり秀逸です。
この法人はシンガポールですが、日本国内への資金の入金にコストと手間がかかることを実によく研究したうえでサービスを提供しはじめていることから、海外FX業者の資金出金とは非常に親和性が高い内容であることがわかります。
口座はすべて日本語表記であり、日本語だけでオペレーションを完結できる点も非常に便利です。
■XMから送金を拒否される国内銀行がある?
実は海外送金で国内の銀行で受け取りをしようと思っても、XMから出金拒否をされるケースがあるというのは実際の利用者の間でも結構噂になっております。
「実際に拒否されてしまった」というユーザーから話を聞くことができました。
まず、セブン銀行やジャパンネット銀行、じぶん銀行などはそもそも海外送金を受け付ける社内のプロセスをもっていない、非常に限定された銀行業務を行うネット専門銀行です。
なのでXMのせいではなく、銀行サイドの問題として着金することができないという点はしっかり理解しておくべきです。
それとは別に新生銀行、みずほ銀行、ゆうちょ銀行に関しては、金融庁などからの暗黙の指導もあるのか、どうやら銀行サイドが着金を受け付けないようなので、XMとしてもそもそも送金をしない状況にあるようです。
それを正確に利用者に説明してくれれば問題はないのですが、単に出金拒否という言い方でメールをしてきたりするのが誤解のはじまりともいえます。
個人的な経験でいいますとソニー銀行は全く問題なく着金されますし、三菱UFJも同様です。
それ以外の地銀などは、そもそも着金コストが高く外為に全く慣れていませんのでそもそも利用すべきではありません。
またゆうちょ銀行は銀行を名乗っていますが、支店の中身のほとんどは依然として郵便局にすぎません。
外為の扱いは本当に苦手で、支店でいろいろ確認してもそこら中に電話をかけたりマニュアルを読み直すというレベルの低さが露見していますので、こちらもリスクを回避するためには利用者側の判断で使うべきではないでしょう。
たしかに海外FX業者というのは、国内の金融庁から目の敵にされている存在であり、これまでも様々な形で利便性を下げるようなクレジットカード会社への働きかけが行われたりしてきた経緯がありますので、こうした理不尽な状況が存在すること自体はそれほど驚くべきものではありません。
むしろリスクはこちらからうまく避けて、ベストなソリューションを賢く選択していくことが求められているのです。
■XMで出金申請が失敗した場合返金されるのか
このようにXMでの出金は、想像以上に手間のかかることであることはご理解いただけることと思います。
出金が承認されますと、MY出金のページの履歴に以下のような画面が現れてステータスを確認することができます。
また承認された旨は登録メールにもその内容が送られてきますので、問題があれば未承認という内容が送られてくることになります。
理由については書かれていませんので、そこからは日本語デスクに問い合わせをして不承認の理由を確認する作業が必要になってきます。
この出金申請が失敗した場合、資金はちゃんと返金されるのかどうか心配になる方も多いと思いますが、たとえ失敗したとしても資金が返金されないということは絶対にありません。
海外送金に対応する銀行の口座を用意して、必要事項さえ入力されれば確実に送金は完了することになります。
少なくともXMについては、長年利用していても出金拒否といった状況に陥ることはありません。
複数の口座を使って禁止行為を行ったといった問題さえ起こさない限り、資金が凍結になる心配はありませんので安心して利用が可能です。
■XMの出金についてまとめ
以上のように、XMには現在4つの出金方法が用意されています。
クレジットカード | 銀行海外送金 | Mybitwallet | iAccount | ||
出金コスト | 無料 | 2500円
~6000円 |
824円 | 5~25ドル | プリカチャージ3ドル |
ATM出金手数料1%程度 | |||||
備考 | 入金額まで出金可能 | 銀行により手数料に違いあり | 定額コスト | 送金先で違い | ATM出金はドル円の為替手数料が別途必要 |
入金段階でクレジットカードもしくはデビットカードを利用した場合には、その金額分をカード経由で出金が可能です。
それを超えた利益部分については、いわゆる銀行を利用した海外送金、iAccountを利用したネット口座、mybitwalletを利用したネット口座経由の出金が可能です。
一番事前の準備なしにできるのは海外送金により自分の国内口座に送金してもらう方法ですが、ネット専業バンクは利用できませんし、銀行によっては着金の手数料が非常に高くなるうえに、マイナンバーを提出することが必要になりますし、大きな送金金額は最寄りの税務署にも報告が行くということでお世辞にも最良の出金方法とは言えないのが実情です。
コストを下げるということでいいますと、iAccountを利用するかmybitwalletを利用するほうがかなり便利です。
国内に送金するコストをもっとも下げて簡単に利用したいと思うのであれば、今もっとも便利なのがmybitwalletといえます。
mybitwallet公式サイト
https://www.mybitwallet.com/ja/homepage-for-ja/
カードに出金して買い物に使うということであれば、最適なのはiAccountということになります。
XMの場合、月間の出金回数制限はありませんし、クレジットカードなら500円から、海外送金なら200ドルから利用可能となっており、同業他社に比べてもかなり利用しやすい仕組みを提供してくれているといえます。
それでもこれだけ出金には気を遣うことになりますし、少しでもコストを下げようとすると事前に外部のサービスに口座を開設しておくことが必要となります。
出金というのは、海外FX業者利用では用意周到に行う必要があるプロセスであることがおわかりいただけると思います。
海外FX業者は利用し始めてしまいますと、国内の店頭FX業者となんら遜色のない利用が可能になります。
しかし、本拠地が海外になって資金の出し入れだけは国内で行っているのとは大きく異なるということだけは常に意識しながら活用することが必要になります。
手間とコストのかかるものですから、一回にどれだけの金額をどの位の間をおいて出金するかといったことも最初によく考えておく必要があります。
出金したお金を国内でどのように使うかを事前にイメージしておきますと、どの出金プロセスが有利なのかも自然に見えてくることになりそうです。
国内の金融当局は、海外に資産が出ていくことも国内に戻ってくることも非常に高い関心をもって監視しています。
やり方を間違えますと痛くもない腹を探られる状況になりますので、無駄のない出金管理を実現できるように、適切なソリューションを選択することが重要になることが実際に使ってみますとよくわかります。
【XM公式サイトの各ページ】