海外FX業者は資金の入出金に様々な難しさがあるため、よほど潤沢に資金を用意していないとなかなか複数の業者を利用するのは難しいと思われがちです。
しかし最近流行りの、オンラインウォレットの利用ができる海外FX業者ならば、複数を並行して利用するお得な取引法が存在するのです。
今回は実際に、3社を並行して利用するという取引手法をご紹介してみたいと思います。
もくじ
■利用するのは異なるサービスの3社
この平行利用でご紹介するのは以下の3つの海外FX業者になります。
XMは、国内個人投資家には非常に親しみのあるブランドで888倍のレバレッジ、入出金が非常にやりやすく、FXのみならずCFDも取引ができるのがメリットになります。
この業者だけ利用していても別に何も問題はないわけですが、入金ボーナスは20%ですし一部出金するとその比率にあわせてボーナスのクレジット分が減ってしまうのが気になる点です。
一方FBSは、XMをさらに超えるレバレッジが魅力で、ボーナスも入金時100%となるのが魅力ではありますが、スプレッドも結構広く、常に3000倍のハイレバレッジを使いこなせるわけではないので、相場にトレンドが出ているようなタイミングで使いたい業者ということになります。
(※FBSの検証評価⇒)
さらにGEMFORXは、香港の業者で明確に主要国での金融ライセンスをもっていない状況ですからちょっと怖さを感じるものの、期間限定の100%ボーナスとドル円のスプレッドが海外業者の中では狭い設定であること、さらにサーバーの約定力が非常に高いことから、こちらも一定条件を満たしたときには使うようにしているのです。
■3社に共通するMybitwalletを利用可能という点
この3社はいち早くMybitwalletと呼ばれるオンラインウォレットを利用していますので、国内に資金を引き戻さないネット上に中間地点で業者間に資金を簡単に移動することができるのです。
FBSは、そもそも円口座ではないので。資金移動のたびに為替でドルから円転する損失がでるためあまり愉快な口座とはお世辞にもいえないのですが、とにかく業界屈指の3000倍のレバレッジを利用することができるので、ただそれだけを目当てに利用している状況です。
またGEMFOREXは、大きな資金を入れて取引する気には全くなりませんが、期間限定で100%ボーナスが支給されるタイミングではドル円のスキャルのためにだけ利用するようにしています。
ただしこの会社は、月1回までは出金手数料がかかりませんが、2回目からは4500円という法外な手数料を徴収されますので、いつも頻繁に資金を出し入れできる業者ではないことも理解して利用しなくてはなりません。
ということで3社のうち、もっとも資金的に出し入れの制約がないXMをメイン口座にしているのは、こうした理由を勘案したからに外なりません。
Mybitwalletは、あらかじめ登録をしておく必要がありますが、本人確認書類がそろっていればネット上で簡単に口座開設ができますのでかなり便利です。
■XMで取引きし200万円を超えた資金はMybitwalletに避難
私の場合、まずXMのマイクロ口座を利用してコツコツ利益を挙げるようにしています。
基本はドル円のスキャルピングを主体とし、分散して1000通貨単位でポジションをつくることで平均のコストをできるだけ最適化するスキャルピングを行っています。
もちろん確実に利がとれそうなときは1万通貨をベースに売買をしますが、失敗しないのは1000通貨による分散型のエントリーで、平均コストでしっかりと利益を積み上げるようにしています。
ただし、この会社は口座トータルで2万ドルを超えますといきなりレバレッジが200倍に下落してしまいますので、常にそれを超えないようにコントロールするようにしています。
これまでは2万ドルを超えた分は仕方なく海外送金をしていたのですが、Mybitwalletの利用が実装されたことで、とにかく余分な資金は一旦このウォレット上に避難させるようにしているのです。
XMの場合、Mybitwalletへの資金移動には一切費用は掛かりませんから出し入れは自由ということになり、国内への送金だけ金額を問わず824円を負担すればこの事業会社名で国内から振り込みが行われます。
社内でどのように資金を国内に振り替えているのかはまったくよくわかりませんが、少なくとも単なる口座振り込みの形態をとっていますから、銀行から当該税務署に振り込みの連絡がいくこともなく非常にスムースな資金回帰が実現できています。
XMからMybitwalletへの出金は、あらかじめ登録したメールアドレスと金額をいれればリアルタイムで出金できますので非常に便利です。
■資金を活かすため相場にトレンドがでたときには3000倍のFBSで勝負
FBSは、海外業者の中でもダントツのレバレッジを提供しているのが大きな魅力です。
しかしこの3000倍というのは、確かに極小の資金で取引ができますが、作ったポジションと逆方向に相場がうごき始めれば少ない資金ではあっという間に証拠金を失いかねないかなりリスクの高い売買になりますから、日ごろ888倍の取引きに慣れていてもそれでは対応できなうぐらいのリスクを伴うことになるのです。
したがってこのレバレッジが利用できるのは、明快に取引き通貨ペアにトレンドが出ているときだけに限られることになります。
実際に利用しておりますスタンダード口座のスペックはいかのとおりです。
・最大レバレッジ 3000倍
・取引方式 STP NDD
・追証について ゼロカットシステム対応、追証なし
・平均スプレッド ドル円2.0pips,ユーロドル2.0pips,ユーロ円3.0pips
・約定スピード 非常に速い。滑りなし。
・取引ツールMetaTrader 4、MetaTrader 5
・取引手数料 なし
・ボーナス 最大2万ドルの初回100%入金ボーナス(×2回)
・口座通貨USD・EUR
・取引可能商品 FX通貨ペア数35種類、貴金属4種類、CFD2種類
・最低入金額 $100
・両建て取引 可能
・取引制限 制限なし。超短期売買,EA取引可
・最低取引量 0.01LOT(1,000通貨)
・マージンコール水準 証拠金維持率40%以下
・ロスカット水準 証拠金維持率20%以下
・ポジションの最大保有数 制限なし
・最大保有数 500lot(5000万通貨)
このほかにもセントロ口座やマイクロ口座が用意されていますが、レバレッジに制限がかかるのでやはり最大の魅力を謳歌するためにはこの口座を利用するしかない状況です。
FBSの中だけで取引するのであれば、他の口座を選択するというのももちろん方法として考えられます。
この業者は意外に多くの選択肢を与えてくれており、ある意味でそれが特徴ともいえます。
ただFBSの口座は、すべてドルかユーロ建てになりますから、ちまちま出し入れをしますとFX取引なのにも関わらず毎回為替の差損がでるということになりますので、うまく使えるときにまとまった資金で勝負する口座という形で理解しています。
一般的には日足でトレンドがでるというのは、相当流動性の高い通貨ペアでも年間で2回程度ですから、なかなか利用チャンスはないのですが、4時間足以下でちょっと明確なトレンドが出たときに思い切って利用するようにしています。
したがって利用できると思うのは、かなり回数が限られているのが実情で、必ずしもスプレッドが狭い業者ではありませんから、ドル円、せいぜいユーロドルで利用することを基本としています。
また100%ボーナスも魅力的ではありますが、利用上限がありますから最高のタイミングに使いこなすことが必要になるのは言うまでもありません。
■GEMFOREXは完全に100%ボーナス狙いでスキャルピングに利用
さらにGEMFOREXは、月に2回程度登場する100%ボーナスの実施時期に利用しています。
しかし実際に利用しますと、前月に出金経験がある場合にはボーナスが50%になってしまう条件で、隔月に利用しませんと結局100%ボーナスは利用できないことがわかりました。
事前にどこにもそんなことは書いてありませんから、結構おかしい対応だとは思いますが、問い合わせをしてみてはじめてわかった次第です。
こういうインセンティブが実際に利用してみないと実態がわからないというのは非常に不愉快ですが、相当細かく規定が開示されていても、そういう業者が実際存在するということはしっかり覚えておく必要がありそうです。
また前述のように無料で出金ができるのは月一回だけですから、100パーセントボーナスを利用した取引でそれなりの利益が出たら当月中に出金して翌月はお休み、さらに翌々月にまた100パーセントボーナス利用といった相当賢い利用法を行う必要があります。
ドル円のスプレッドは国内業者とは比べ物にはならないぐらいの1.3PIPS程度ですが、それでもXMなどと使い比べてみますとそれなりに狭いことは確認できスキャルピングには利用しやすい状況です。
レバレッジは常に1000倍が利用できますので、100万入金して200万にして短期売買に集中し利益はごっそりMybitwalletに移動しておくというのが毎回の利用法となっています。
GEMFOREXの場合、気をつけなくてはならないのが証拠金維持率が100%を下回るとあっという間にロスカットを倉うことで、当たり前といえばそれまでですが、しっかり証拠金管理をしないと損失だけ被ってお仕舞いになりかねない点は注意が必要です。
またあまり信頼性のない業者なので、利用には要注意です。
■日経225キャッシュでの売買時にはXMに資金を集中化
実はXMでは、CFDの取引ができるので日経225を短期間に売買するためにも利用しています。
この場合には、もともとレバレッジがCFDは200倍に設定されていますので、年度末の権利落ちなどで翌日には確実に下落が予想されるような場合には、CFDの売りに大きな資金を投入してたった一昼夜でかなりの額の利益を稼ぐことなどを可能になっています。
これは2018年の3月でもおおいに機能することとなり、3月27日の高値から翌日28日の東京タイムで667円ほど稼ぐことができています。
これが1枚120円ほどで稼げるわけですから、1000枚で簡単に667000円を獲得できることになり、かなりお手軽な売買となっているわけです。
■100パーセントボーナスを活かすのは意外に大変
入金時100%ボーナスというのは、いかにも魅力的な内容ですが、実際にこうしたキャンペーンなりインセンティブを提供している業者の口座でそれを活かすのは意外に大変であることがわかります。
なにより入出金などで余分な制限がかかっていますと、結果的にはそれだけを目当てにしてもあまり面白いことにはならないのが実情で、海外業者ならではのものではありますが、あまりそれに気をとられると結局有利な取引ができないことになるのでかなり注意が必要ともいえそうです。
■ほかの海外FX業者でも同様にMybitwalletで資金移動が可能
今回はXM、FBS、GEMFOREXを利用した平行売買をご紹介しましたが、実はMybitwalletが利用できる海外FX業者は今も増加中です。
2018年3月段階では、Tradeview、AXIORY、TitanFXでも利用ができますので、こうした業者を並行利用することでさらに最適な投資を行うことも可能です。
ここでご紹介した3社にこだわらずに、各社のインセンティブや取引条件をよく見ながらうまく活用していただければと思います。
■まとめとして
このように複数の海外FX業者を利用する場合には相場の状況と取引通貨ペア、商品を勘案しながらどこの業者に資金を集めるのがもっとも効果的なのかをよく考える必要があります。
また業者の提供するインセンティブをいかに効率的に活かしていくかも重要で、つねに最適化を意識して利用していくことが重要になります。
こうしたインセンティブは国内業者にはまったくない存在ですから、どれだけうまく利用できるかはとにかく個人投資家次第の状況です。
またボラティリティが大きな相場状況では、ハイレバレッジ取引自体がマッチしないことが往々にして発生することになります。
この場合は、どの業者に資金を移動してもリスクは同じようにかかってきますから、利用そのものを見合わせるという勇気を持つことも必要になるのです。
【今回ご紹介した海外FX業者】
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