私は2010年から、かれこれ8年近くXMを利用したFX取引を行っています。
これまでに実際にXMで取引してみた感想を、経験を踏まえまとめてみたいと思います。
多少なりとも、みなさんの新たなXM利用のお役に立てばと思う次第です。
もくじ
■利用のきっかけは国内のレバレッジ規制
そもそも、私がXMを利用するようになったきっかけは、2010年の金融庁による国内の店頭FX業者のレバレッジ規制でした。
それまで200倍程度は、国内の業者でも当たり前に使えていたにも関わらず、いきなりこの年から50倍にレバレッジ規制がかかってしまったのです。
まあ今思えば、25倍という規制が10倍になろうとしている最近の状況に比べればかなりましだともいますが、とにかく当時は証拠金が偉く必要になるというイメージが先行してしまい、相当がっかりしたことを覚えています。
なにしろドル円が当時80円程度だったときに、200倍のレバレッジなら1万通貨ペアは4000円で済んだ証拠金が1万6000円に跳ね上がったわけですから、隔世の感があったことは事実です。
そこで、このころから海外の業者を利用して取引することを考え始めたのです。
最初に選んだのはオーストラリアのペッパーストーンというところでした。
国内でも馴染みのあった400倍のレバレッジが利用できるので利用を開始しました。
しかしこの会社はほとんど英語でしかコミュニケーションが取れないうえに、出金のプロセスがきわめて適当で、当時はメールでお願いをしてやっと出金になるという実に不明瞭なものであったのが印象的でした。
そこで新たに利用できる業者ということで巡り合ったのがXMでした。
■XMを利用した経緯や印象
・まずマイクロ口座を開設してスタート
これまで400倍というレバレッジは経験済みでしたが、さらにその2倍以上、実質1000倍に近いレバレッジの威力を体験するために、やはり最初から888倍を少額で取引できるマイクロ口座を開設しました。
オンライン上で簡単に開設できるのも好印象でした。
証拠金はいきなり失うこともあると考え、まずはお試しで10万円からスタートし、不足したらまた追加を投入していくつもりで対応していきましたが、案の定、最初はいきなり証拠金を減らす羽目になりました。
かなりタイトなストップロスをいれたり、間違ったと思った瞬間に損切をするなどして、証拠金自体を減らさない作業に終始することで、ようやく闇雲な証拠金の減少というものに歯止めをかけることができました。
はじめてXMを利用するなら、やはりマイクロ口座からのスタートがお勧めです。
スタンダード口座などは慣れてからはじめても全く遅くはありません。
・資金の入出金が明快なのがとても好印象
XMで口座開設をしてまず非常に印象がよかったのは、クレジットカードを利用することで国内の店頭FX業者のサービスと同様にリアルタイムに投資資金の口座入金ができて、すぐに利用できるということでした。
国内銀行に振り込みをするサービスをもっていても、自分のFX口座にその金額が反映するのには非常に時間がかかりました。
証拠金が足りなくなった場合などは、とにかく損切するしかないといった事態に陥ることもあったのですが、XMならばそういう心配は一切要らなくなったのにはかなり救われました。
ただ、プリペイドカードでの入金は最初からできない会社で、バイナリーオプションなどの会社では使えたのに若干残に思ったこともありました。
出金に関しては、海外送金でも現地銀行出金コストは何回でもXMが負担してくれて自在性がある点にも非常に魅力を感じました。
多くの海外FX業者は、月間の出金回数制限があったりして、とにかくお金を出しにくい仕組みが整っているものですが、そうしたネガティブなルールが一切ないのもXMに好印象を抱くきっかけになっています。
また利用しはじめてからほどなくして、XMカードという新たな出金手段となるデビットカードがいち早く登場して発行してもらうことができ、こちらもかなり便利に使わせてもらうことができました。
当時、XMカードはまったく無審査で発行してもらうことができ、送料だけは負担することになりましたが非常に便利なカードが手に入ったと喜んだものでした。
やはり海外FX業者では出金が最大のネックであり、いちいち海外送金で銀行経由により自分の口座に戻すのに多額のコストを負担するのは非常に無駄だと思っていましたので、これにはすぐに飛びついて利用するようになりました。
残念ながら今は、マスターカードがこの領域から撤退したことから利用できなくなってしまいましたが、XMという会社はとにかく顧客の利便性が高いサービスはすぐに取り入れてくれるかなり役にたつ会社だという印象が非常に強くなった次第です。
・スプレッドはお世辞にも狭くない
国内の店頭FX業者での取引に慣れてしまいますと、一番違和感があるのはXMのスプレッドの広さということになります。
ドル円の平均1.8銭程度の幅は、スキャルピングをしていてもなかなか利益が出始めないのは事実で、これになれるのにもちょっと時間がかかりました。
ユーロドルあたりまでは、まぁなんとか許容できる範囲ですが、ユーロ円、豪ドル円、ポンド円などは正直なところ取引の対象とするのはかなりつらく、結局XMではドル円を主体とする取引に絞り込む形で売買を行うことになってしまいました。
・出金については常に顧客のメリットを配慮
XMは、XMカードに限らずネッテラーの導入、さらにその利用ができなくなってしまった後は、シンガポールを本拠地とするMybitwalletと呼ばれるオンラインペイメントの導入などしています。
国内の個人投資家が、出金のコストに非常に頭を痛めているいことを敏感に察知して、次々と出金手段の新たなサービスを導入するなど、かなりこの領域に意欲的に取り組んでくれることにも好印象を持ちました。
こうした取り組みは今も続いており、今後さらに便利なサービスをいち早く提供してくれることに期待したいと思っております。
・888倍のハイレバレッジになれるのに時間がかかった実際の取引
具体的な取引関係でいいますと、MT4を利用した取引ですから、他社と大きく違うことはまったく感じることはありません。
しかし、ひとつ自らの取引姿勢として大きく改めることになったのが、証拠金に対する利用可能ポジションの問題でした。
最初はとにかく888倍で、しかもドル円が80円台のころに利用を開始しましたので、ドル円の1万通貨でも900円足らずで売買できるのは大きな魅力でした。
つい証拠金金額から考えた損失可能額を超えるほどのポジションを作ってしまい、相場が逆方向に動き始めてから慌ててポジションの作りすぎに気づくということが何度も起きてしまったのです。
しかも国内の個人投資家がよくやる方法で、ナンピンをかけたり相場が元に戻るまで待ってしまうといった取引を行ったことから、何度か大きな失敗をし、証拠金のかなりの額を失うという痛い経験をすることにもなってしまったのです。
これはXM自体に問題があるのではなく、あくまで利用していた私の取引姿勢に問題があったことは間違いありません。
1000倍に近いようなハイレバレッジの取引口座を使って生き残るためには、やはり損失がでても証拠金の10%程度で抑え、損切をしてしっかり利用できる証拠金を守り抜く姿勢が必要になることを改めて痛感させられました。
・ごくたまにサーバーにつながらないことも
XMのサーバーはUKに設置されているようですが、遠距離なので遅延が気になりましたが、実際の利用ではほとんど問題になることはなく8年が経過しています。
約定力については、かなりいいレベルを維持していると感じています。
同じMT4で売買のできる海外の業者でも、成り行きのストリーミング注文がはじかれることは結構あるものですが、XMについてはそれがないのがとても気にいっています。
ただし、ごくまれにサーバーとの接続が切れることはありますので、ほんの数分つながらなくてもヒヤリとさせられることはこれまでに何度か経験しています。
約定力があっても、サーバーにつながらない時間がでるのは非常に冷や汗をかく瞬間になりますので、これだけはないようにしてもらいたいと切に祈るばかりです。
XM運営会社は自らも告知しているように、リクオートは全くありませんから、売買をしたのにはじかれたということは経験しなくてもよく、助かっています。
ただ、一括売買などのEAを実装して実際に利用してみますと、ほかの業者よりもレスポンスが遅いといってことは確かに目立つ部分があります。
これはかなりマニアックな世界の話なので、日常的な普通の利用には関係はありませんが、特別な状況で利用しはじめてみますとパフォーマンスの問題で気になるところがでてくることもありえそうです。
・何度か暴落を経験したが至って普通の対応
これまでXMを利用している中では、2011年の東日本大震災翌週のドル円の大幅下落や、2015年1月のスイスフランショック、そして翌年の8月の中国人民元に絡むフラッシュクラッシュなどを、リアルに画面を見ている最中に経験することがありました。
確かに一時的には、相当スプレッドが広がるという特別な事態になったことは確かですが、どれも取引ができない状況に陥ることはなく、そのまま通常通りの取引を継続できたことは非常に印象的でした。
海外業者の一部は、特に2015年のスイス中銀ショックの直後から取引ができなくなるところも出てしまいましたから、XMについてはこうした事態にも的確に対応できる会社だと安心して利用しています。
・証拠金2万ドルを超えると自動的にレバダウンには注意が必要
XMは儲かってきて証拠金が増えてくると、ひとつ十分に注意しなくてはならないことがあります。
それは開設している複数の口座トータルで2万ドルを超えますと、自動的にレバレッジが888倍から200倍に下落するということです。
ここでもやはりポジションのボリューム管理が重要になるわけですが、いきなりレバレッジを下げられてしまいますと、場合によって証拠金が足りなくなるといった不測の事態に陥ることもあるので十分に注意が必要です。
このレバレッジダウンはあとからメールがやってきますが、事前にコーションをかける仕組みがありませんのであくまで自己責任ということになります。
現状では、2万ドルというと200万を超えるレベルですが、1ドル80円時代は160万程度からこの規制に切っかかっていましたので、最初は何も気づかずにかなりびっくりした記憶があります。
・夏時間は月曜朝6時からスタートできるので窓開けに参戦しやすい
夏時間になりますと、XMは月曜日の朝6時から売買を開始できますので、窓空けなどが起きているときにも参戦がしやすいというメリットがあります。
さすがにサクソバンクのように朝の3時、4時から取引ができるほどのインセンティブはありませんが、多くの国内FX業者が朝7時からスタートするのに比べれば、かなりアドバンテージがあることは間違いなく、それなりに利益にありつく機会があるのはうれしいことです。
ただし、1月2日正月明けは、東京タイムからスタートせずロンドンタイムからのスタートになるとか、クリスマス時期は欧米市場が完全休暇に入ると、東京勢だけが開いている日でも取引できない、といった細かな違いは生じることになります。
正月明けも、クリスマスも、市場参加者がいないところの話ですから、実害はありませんが迂闊にポジションをもつことがないように、この時期は特に気を付けるようにしています。
■XM取引で他社にないメリットについて
XMはご存知の方も多いかと思いますが、CFDもまったく同じMT4のプラットフォームで売買ができることから、証拠金分けることなく金や日経225、NYダウなどのCFDを取引することができるようになっています。
たとえば、ドル円と相関性のつよい日経平均などは、相場を見ていてCFDでも儲けられそうな動きのときにはまったく同じ口座でドル円、日経平均を並行して売買することも可能になるのです。
CFDは200倍のレバレッジですが、日経平均なら足元の相場状況なら1枚たったの120円弱ぐらいで売買が可能になりますから、ドル円のみならず、ほかの商品でも副次的に利益を上げられることがとても気にいっています。
特に正相関、逆相関がはっきりしている商品の場合には、利益をさらに伸ばすことができて非常に魅力的です。
国内の業者でもCFDを取引できるところはもちろんありますが、200倍のレバレッジというのは他の業者にはない、かなり大きなメリットだと思っています。
■新しいことも早く始めるが意外に堅実な対応のXM
最近のXMの対応で結構驚いたのは、新しいことを取り込むのも早いものの、かなり慎重で危ないと思ったらさっさとサービスをストップさせるということです。
これは、ビットコインをはじめとする仮想通貨FX関連で強く感じたものです。
2017年、他社に先駆けていち早く仮想通貨FXの取引サービスを開始した同社は、その後市場の変動から何度も利用可能レバレッジの改定を行い、年末に相場の状況がかなりおかしくなった途端にサービスを一旦中止にしてしまったのです。
もともとハイレバレッジが売り物の会社なのに、仮想通貨のレバレッジについては相当神経質に調整をしていましたし、危ないとなった途端に取引中止としたのにはさすがに驚かされました。
もちろんいい意味での驚きですが、サービスをローンチさせてしまったらなんでもいいから顧客に提供する、というわけではない点はなかなか信頼のおける会社だと思いました。
■2017年12月にセーシェルのアカウントに移行を許諾
2017年末XMからメールが到着し、今後EUの金融監督部門からの厳しい指導によりボーナスなどのインセンティブを、キプロスのアカウントではつけられなくなることから、セーシェルの新たなアカウントに移行してはどうかという打診のメールがやってきました。
その内容によると、やはりEU圏ではXMが行ってきたようなボーナスプログラムというのは、過剰なインセンティブということになっているらしく、すでにUKを本拠地とする業者はこうしたサービスを終了しているとのことでした。
日本人を対象としたこの手のサービスは、セーシェルのアカウントに移行すれば継続できるがどうするか決めろというのがメールの中身で、私の場合は迷うことなくセーシェルのアカウントへ移行することになりました。
ID番号等はそのま引き継ぎましたが、アクセスするサーバーが変化することになり、約束どおりボーナスプログラムは継続して利用することができています。
移行からこれまで何ら問題は発生していませんし、よくネット上でも不安視されている信託保全の問題はAIG社と直接保険契約をしていることから、キプロスのアカウントと同等以上の補償がなされることもわかっており、安心して取引きしているところです。
■過去8年間で一度も出金に関してトラブルがないのは秀逸
海外FX業者の場合に、もっとも問題になるのが出金時にもめることです。
つまり出金を拒否されてしまったり、予定通りの時間で出金されないといった事態に陥ると、もはや信頼関係は大きく崩れることになります。
XMの場合、過去8年間の取引を含めて、そうしたことが一度もなかったのは非常によかったと思っています。
これが私がXMを使い続けている最大の理由ともいえるもので、他社の出金プロセスに比べても非常に透明性が高いですし、出金に関しての回数制限なども設けられていないのは実際に使ってみますとかなり大きな魅力といえます。
実際にほかの海外FX業者で取引して出金してみますと、なぜこんなに手がかかるような仕組みになっているのかとクビをかしげることも多くなります。
そのぐらい積極的に出金させたくないことを感じる業者も実際には存在しますので、XMを使い慣れるとほかの業者は利用できなくなってしまうともいえる状況です。
■日本人のヘルプデスクもレベルの高い対応
海外FX業者は、日本語対応のホームページと、日本語のできるスタッフ対応が当たり前になっています。
しかし日本語対応と言われているサポートを実際に使ってみますと、時間が著しく制限されていることから、結局英語で話をするか英語のチャットでやり取りするかを強いられるのが殆どとなります。
しかしXMの場合には、時間の制約はあるものの、すべて日本語で対応してもられますし、何より日本人が対応しているので細かいニュアンスも理解してもらえますから、とても楽にやり取りができることは付け加えておきたいと思います。
滅多なことでは問い合わせをする必要はないのですが、なんらかの問題から入金が反映なれないなどという不測の事態や、急に市場に問題が起きてレバレッジが下がるなとという時には、どうしても問い合わせをしておきたいことも出てくるものです。
そういう時に、XMならかなり安心して取引が可能です。
これは過去8年利用していても、非常にお勧めできるポイントといえます。
■すべては自己責任なので過剰な信頼は禁物
過去8年間XMを使い続けて、一つ明確に言えることはかな安全で安心して使える会社であるということです。
ただし、海外FX業者の業況を粒さにチェックできているわけではありませんし、どんな企業で何が経営上起きるかはわからないのもま事実です。
したがって、あまり過信しすぎて多額の証拠金をおいておくといったことは、私はできるだけしないようにしています。
つまりリスクの許容額を最初に決めて、その中で取引することを常に心がけでいる状況です。
もちろんXMが危ない会社だとは思ってはいませんが、自己責任で対応できるレベルがどこまでなのかをあらかじめ決めてその中で取引を行っているというのが正直なところです。
これは国内の業者でも同じですが、盲目的に信用し取引することは危険です。
想定外のまさかのことが起きても仕方ない、と諦められる部分がどこまでなのかをしっかり線引きして、付き合っていくことが重要なのではないでしょうか。
実際に海外FX業者と取引をするのなら、最低2社ぐらいの業者で取引してみますと、その優劣といったものをかなり身をもって把握することができるようになると思います。
私もそうしてXMを選択するようになっていますが、この選択は決して間違っていなかったと思っています。
過去8年間もまったく問題なく取引をすることができていますので、今後もXMをできるだけ使うことでしっかりとした利益を確保しつづけていけるようになりたいと考えているところです。
【XM公式サイトの各ページ】
初心者です。
>>夏時間になりますと、XMは月曜日の朝6時から売買を開始できますので、窓空けなどが起きているときにも参戦がしやすいというメリットがあります。
日本のFX業者を使っています。DMMやGMOも6時から売買することはできると思うのですが、これはどういうことでしょうか?
よろしくお願いします。
シルバーさん、コメントありがとうございます。
たとえば東京タイムの9時50分の仲値狙いの場合は上昇しやすくなりますが、意外なところで売りがでて沈んでお仕舞いということに遭遇することもあります。
イメージしていたもの違った場合にいかに早く損切できるのかがハイレバではかなり重要なのではないでしょうか。
よろしくお願いします。