海外FX業者と取引を始めると国内業者と大きく異なる部分となるのが、入金や出金というプロセスになります。
それもそのはずで、ネットで取引をしている分にはなんの遜色もありませんが、実際には国内に拠点をおかない海外業者に送金をして取引をしているわけですから、同じ国内で資金を移動するようにはいかない様々な制約がでてくることになるのです。
それでも入金は出金に比べると、海外業者だからといっても国内業者と比べればデメリットが少ないのが現状になっています。
ここでは実際にXMに入金をしてみましたので、それをまとめて解説していきます。
もくじ
■XMの入金方法2018年最新版
XMの入金方法は、これまでにも様々な方法が導入されたり廃止されたりしてきており、
2018年6月現在は、4つの方法でXMへ入金が可能です。
1・VISA、JCBクレジットカード
2・mybitwallet
3・ビットコイン
4・銀行振り込み
これはホームページのマイページにアクセスして、入金を選択すると確認することができます。
現状ではVISAクレジットカードもしくはデビットカード、JCBクレジットカードによる入金、XMが設定しているローカルの銀行への入金、mybitwalletによる入金、ビットコインによる入金、、4つということになります。
どの方法もXMが定めた一定以上の金額(2万円以上)を入金すれば、送金するのにかかった費用をXMが補填する形で口座に入金されますので、時間のかかり具合が違う以外は、特別大きなコスト負担の生じるものはないと言えます。
ただし、出金のことを考えますと、これらの方法にはさまざまな違いがでてくることになりますので、あとあとのことも含めて入金方法を選択して利用することがきわめて重要になるといえます。
XMの場合、最低入金金額は日本円500円からということになりますので、海外の競合他社が設定している1万円以上よりもかなり楽に入金が可能となるのは大きなメリットと言えます。
ただし海外送金の入金の場合には、2万円以上の額の入金をしませんと送金コストを負担してもらえませんので注意が必要です。
■XM取引き口座への入金手順の解説
①クレジットカード入金は2種類
クレジットカード、デビットカード入金はVISAとJCBの二種類の方法が選択可能です。
まずもっとも便利に利用できるクレジットカード、デビットカード入金では従来から提供されていたVISAカード入金に加え、JCBカードでの入金も可能になっています。
海外業者では滅多に利用できないJCBカードですが、XMについてはその選択肢が与えられていることが注目されます。
ひとつ非常に興味深いのは、マネーロンダリング防止の一環として通常はカードから入金したものはカード経由で同額まで出金することを求められるのですが、JCBカードによる入金は完全に一方通行で出金は一切対応していないことから、ほかの方法を利用して出金することが求められるのが特徴となっています。
ホームページのフロントページの右にある資金を入金するを押しますと、入金方法の一覧がでてきますので、ここでクレジットカードを選択し入金ボタンを押します。
次に現れた画面で入金金額を押すと、決済するカード情報を入力する画面が表れますので、そこにカードの番号と氏名、有効期限、セキュリティコードなどを入力すれば簡単に実行可能となります。
クレジットカード入金は番号を盗まれたりしてセキュリティ上心配と思われる方も多いとは思いますが、XMはいかなるクレジットカードまたは決済情報も受領、保存していないと公式サイトでアナウンスされています。
すべての決済は、レベル1 PCI-DSS認定の独立した国際決済ゲートウェイにより処理され、保護されていますので、XMの外側で処理されて入金されていることがわかります。
これは、かなり安全な方法といえます。
注意点としてクレジットカードの場合、あらかじめ決められた決済上限というものがありますので、利用にあたってはそれに抵触しないかどうか十分にチェックしていくことが必要になります。
デビットカードのほうは、もともと残金がないと使えないのは当たり前ですが、それとは別に1日や1か月の限度額設定をしているものがありますので、こちらもこの限度額に抵触しないようにするか、限度額を目いっぱい高めておくといった利用の工夫が必要になります。
ボラティリティの大きな相場状況では、どうしてもハイレバレッジは追加入金して急場をしのぎたくなることが多いのが実情ですから、まさかのときにいつでもしっかりリアルタイム入金できる体制をとっておくことは非常に大切です。
利用するカードは複数設定してもまったく問題なく利用でき、返金も各カードの入金額にあわせて返金されますので心配はいりません。
正直なところ、海外FX業者を使うのであればVISAのデビットカードを用意しておくことがもっとも簡単で魅力的な入金法となります。
入金額は年間250万円までは2割のボーナス(入金20%ボーナス)がついてきますし、特別なプロモーションシーズンには500ドルを上限として100%ボーナスもついてきますので、入金額以上の額面の取引が可能になるのは大きなメリットといえます。
2018年4月からJCBカード、デビットカードでも入金が可能
XMはカード入金となるとVISAカードしか利用できなかったのですが、2018年4月からJCBカードでも入金が可能となり、当然のことながらJCBのデビットカードでも入金ができるようになっています。
入金の要領は既存のVISAカードと全く同じで、実に簡単に利用が可能となります。
JCBが使えるようになりますと、国内でJCBのデビットカードも利用できるようになるため、セブン銀行のデビットカードなど入出金にお金のかからないカードも利用できるようになるので、ユーザーの利便性はかなり高くなりそうです。
②mybitwalletでの入金
XMでは、過去にネッテラーをはじめとする銀行を経由しない様々な入金方法を採用していましたが、結局国内の金融当局の厳しい規制もあってほとんどメリットがなくなってしまったことから、こうしたサービスをすべて廃止し、最近新たに採用・設定したのがmybitwalletによる入出金です。
このmybitwalletは、シンガポールを本拠地とする会社で、ネット上だけで展開するどこの国にも属さない口座が売り物になっています。
この口座を開設しますと、銀行振り込みでもクレジットカード、デビットカードからでもこの口座に入金が可能です。
しかもローカルの銀行口座経由で入金が可能になることから、余分な海外送金コストが一切かからないのが大きな魅力となります。
以下はmybitwalletのサイトからの写しとなります。
Mybitwalletへの入金の反映はほぼ30分程度で済みますので、もともとこの口座に資金を用意していれば、XMへの送金はリアルタイムで行うことが可能になります。
入金手数料は1%ですから、20万円入金するなら2000円がコストとなります。
またデビットカード等をあらかじめ登録しておけば、最大20万円までリアルタイムで入金することが可能になります。
ただしこの場合、入金手数料が4%ほどかかることは認識しておく必要があります。
もともとXMは、カードによるダイレクトな無料で実施できる入金方法も設定されていますので、あえてmybitwalletを利用してカードから入金する必要は感じられないのが現状です。
複数の海外FX口座を持っている場合ですと、他の利益を一旦この口座に出金してホールドし、それをXMに投入するといったハブ口座のように使いますと結構便利に利用できます。
XMの場合、証拠金総額がすべての口座をあわせて200万円を超え始めますと、888倍のレバレッジが200倍に下げられることになるため、こうした日本国内にもどるわけではない中継口座をうまく使うことで資金の効率的管理ができるという点は見逃せません。
国内からの入金という視点でみると、あまりメリットが感じられませんが、このような海外FX業者に利用する資金の総合管理口座として位置づけると、使い勝手はかなり変わることになります。
このmybitwalletは、入金よりもXMで獲得した利益の出金に威力を発揮し、銀行経由で海外送金を一切おこなわなくても国内口座の手元に資金を戻すことができる点が秀逸です。
一回の手数料は824円で、かつ国内の取引口座から普通の振り込みの形で入金されますので非常にスムーズで安心です。
詳細は、XMの出金の解説ページをご覧いただければと思います。
Mybitwalletの口座開設は、通常の銀行口座開設と同じ程度ですから決して難しいことはなく、しかもすべての作業はインターネット上で完結します。
銀行の口座開設と同様に、本人確認書類や住所を確認できる書類等を揃えてアップロードし、入出金銀行口座、利用クレジットカード等をすべて登録すればあらゆる機能をフル活用できる状態になります。
口座管理料もとられませんし、日本円でオペレーションとなるので、日本の銀行に慣れている個人投資家にはかなり使いやすい口座ということができます。
mybitwalletの口座が開設できている場合には、XMでの入金はとても簡単で、Mybitwalletで登録したメールアドレスに入金したい金額を入力して入金ボタンを押すだけで、ほぼリアルタイムに近い形で入金が完了します。
積極的に入金に使うかどうかは利用者の判断次第ですが、出金のことを考えれば口座を作っておいて損はないものといえます。
海外のその他のFX業者でもこの口座を利用できるようになっていますので、FBSなどで3000倍といったウルトラレバレッジ口座を利用するような場合でも、このサービスに登録しておくと、XMへ資金を移動する際にも活躍してくれることになります。
この仕組みを利用しますと海外送金を受け取れない銀行というものがなくなりますので、ネット専業銀行口座から入金、出金が可能になる点も見逃せません。
Mybitwallet公式サイト
https://www.mybitwallet.com/
③ビットコインでの入金
2017年4月に、日本国内で仮想通貨法が施行されたことなどにともなって、いち早くXMでも入金にビットコインを採用しています。
実際、試しに一度だけ入金をしてみましたので、以下はそのレポートとなります。
XMにビットコインで入金をする場合には、BitPayといったウォレットを保有することが必要となります。
当初はBitPayだけからしか入金できませんでしたが、現在ではかなり豊富な選択肢が用意されています。
そのほかには、「Copay Wallet」 「Mycelium Wallet」 「Airbitz Wallet」 「Electrum Wallet」 「Bitcoin Core Wallet」などが選択できるようになっていますが、国内ではBitPayが一番有名かも知れません。
入金は日本円を入力し、同意欄をチェックして入金ボタンをクリックすることで確定となります。
その後に登場する画面で入金ボタンを押し、BitpayでQRコードを読み取って送金を開始すれば完了となります。
ビットコインを利用した入金は、3万ドルが毎月の上限となりますので、それ以上の入金には利用できないことも認識しておく必要があります。
口座への反映は、ほぼ1時間以内に行われますのでリアルタイムとまではいきませんが比較的便利といえます。
※ビットコイン入金の注意点
話題先行で利用がはじまったビットコイン入金ですが、利益の出たビットコインを使って入金をしますと、なんと確定申告時にその利益を申告しなくてはならないことが待っている点はかなりびっくりさせられます。
たとえば1BTC70万円で購入して、110万のときに100万円XMに入金しますと、0.9BTCほどの決済ですから、100万円から63万円を差し引いた36万円部分は、なんとビットコインの利益として申告の対象になってしまうわけです。
通常現金で米ドルを保有していても、円安になれば利益になることもあるのですが、ビットコインは決済に使ってもその利益を気にしなくてはならないというのは、利用者にとっては相当な苦痛に感じる状況です。
しかも確定申告は、利用してからはるか後にやってくることが多いですから、投資売買に利用している限りは比較的トラッキングがしっかりできますが、こうした決済に使って果たしていいのかどうかにはかなり疑問が残ります。
またXMは、ビットコイン入金分を同じビットコインで出金するのを既にやめてしまったようで、入金にしか使えないというのも必ずしも便利な仕組みとはいえないものがあります。
実際にどの位ビットコインで入金してくるユーザーがいるのかはわかりませんが、話題のネタに設定してみただけで実効性の高い入金方法とはあまり思えないのが正直なところです。
さらにすべてのウォレットを試したわけではありませんが、ものによっては送金が完了するまでにものすごい時間を要することもあり、状況次第でまったくリアルタイム入金ができなくなるといった問題もでてきそうです。
正直なところ、無理してビットコインから入金する必要はあまり感じられませんので、ビットコインはビットコインとしてだけ売買をして、そこで得られた利益を利用してクレジットカードなどの決済入金をしたほうがシンプルでわかりやすいのではないかというのが率直な感想です。
④XMの国内銀行口座に入金する方法
XMとしても、ダイレクトな海外送金はもっとも効率が悪くコストも高いことを認識しているので、三井住友銀行の国内支店に口座を持っていますので、こちらに入金する方法も準備されています。
(※XMは国内に法人を持ちませんが、口座はある、という状況です。)
下記口座に振り込みをすれば、自分のXM口座に入金されます。
振り込み先は以下のとおりです。
口座名義: イープロテクションズ プライベートリミテッド
口座番号: 9988304
口座種別: 普通
銀行名: 三井住友銀行
銀行コード: 0009
支店名(番号): 関東第三支店(962)
振り込み時に、氏名とともに、自分のXMの口座番号も記載しておくことが必要になります。
振込人名義の例⇒(A1122876サイトウカズヤ)
これを忘れた場合には、着金時に手間取ることになるようなので、XMのサポートデスクにすぐにその旨を連絡しておくことが必要です。
また、ネットバンクからの振り込みで氏名に追記ができない場合も、同様な対応をとることが必要とされています。
この振り込み方法を利用した場合、1万円以上の振り込みならば送金手数料をXMが補填してくれることになります。
1万円未満ですと、「1,070 円 +入金額」の0.05%手数料が差引かれて、資金が減額入金となりますのでこちらも注意が必要です。
入金結果は比較的早く反映されますが、リアルタイムとはいきませんので、クレジットカードの利用に比べますとメリットは少ないものになります。
また出金時は、この口座から返却してくれる仕組みはないために、海外送金を利用するかほかの仕組みを利用した出金を選ぶことになり、ここでもメリットが感じられない状況となります。
この口座は、クレジットカードをなんらかの理由で使わない方用の応急用の入金手段の口座、というのが正直なところではないかと考えられます。
現状では、まあないよりはましの選択肢といったところでしょうか。
■XM口座への入金に関するまとめ
海外FXは国内の店頭FXを利用するのとは細かなところで異なる部分が多いものですが、入金というプロセスもやはりその一つに入るものと言えます。
ただ、クレジットカードを利用すれば国内業者が実際しているリアルタイム入金と遜色のない利用ができますので、できればこのサービスを優先することが国内業者取引に匹敵する円滑な取引の大きな要となるものと思われます。
どうしても銀行送金を利用したい場合には、XMが保有している三井住友銀行の口座に日本円で入金するという手も残されています。
XMの場合にはどの入金ルートを通しても入金額に対して、最大50万円規模で2割のボーナスが適用されますので、入金額よりも大きな取引ができるのは魅力となります。
こうした入金のプロセス選択は、出金のこともあらかじめ十分に意識しておく必要があります。
XMの場合、マネーロンダリングを強く意識した入出金対応を行っており、基本的に入金された経路を優先して出金するという仕組みを堅持していますので、利用者としても出金時のことを強く意識して入金ルートを選択するべきです。
やはりクレジットカード決済は入金、出金ともに簡単でコストもかかりませんので、できるだけこのルートを使うことオススメします。
残りの入金手段については、余分なコストがかからない出金方法を確保することが重要になります。
海外送金で、通常の銀行を経由するのも着金手数料の安いところを利用できれば悪くはありませんが、多額の資金が海外送金で本邦の銀行に送られてきますと、そのレポートが最寄の税務署にも報告されて余分な詮索を受けたり内容についてのお伺いがきたりと、とかく銀行経由の送金は迷惑なことが起こりやすくなりますので、できるだけそういうお世話にならない仕組みを早くから利用していくことが大切になります。
その視点では、mybitwalletの口座を開設して適宜利用できるようにしておくことは、非常に役に立つものになるのではないでしょうか。
XMサイドも利用者のこうした意識や希望をかなり理解して設定してくれていることを感じますので、それをうまく使いこなす努力をしていくことが肝要になりそうです。
【XM公式サイトの各ページ】