現在、国内FX業者で最大レバレッジが25倍から10倍に引き落とされるのではないか、と言う議論が盛んになっています。
しかし、これは影響を受ける当事者であるトレーダーにとってどのようなメリットやデメリットがあるのでしょうか?
今回はそれに関して、世間の反応を見ながら考えていきましょう。
もくじ
国内FXで規制がかかった場合にどうする?アンケートの詳細結果
株式会社(株)サプライズコレクションが運営する海外FXキラーにおいて、「国内FXのレバレッジが今後規制されたらどうするか?」というアンケートを、調査期間を2018年の6月から7月とし、Web上で200人にアンケート調査を実施しました。
さて、まず回答者の職業を公表しておきます。
200人の職業は会社員が43%でトップ、その後自営業(20%)、フリーター(10%)と続いています。
はじめに、国内FXのレバレッジ規制についてご存知ない方もいらっしゃると思うので、簡単に今回のレバレッジ規制について解説します。
国内FXのレバレッジ規制について
「国内FX」と「海外FX」の違いはもちろん、「国内」か「海外」か、ということになるのですが、より厳密に言うならば、日本の金融庁のライセンスを取得しているならば、「国内FX業者」となり、そうでないならば、「海外FX業者」というものに分類されます。
今回のレバレッジ規制に関しては、国内FX業者の方に適応されるかもしれないものになります。
現在、国内FX業者は全体として、最大レバレッジが25倍までとなっていますが、今回話題となっている規制はさらに「最大レバレッジを10倍に下げる」というものです。
このような規制の理由としては「消費者保護の観点から、業者やそのカバー先が本質的に抱えるリスクなどを軽減する」ということが言われています。
これについて、世間のトレーダーはどのように考えているのでしょうか?
国内レバレッジの規制は賛成か反対かについて
さて、最初の質問は「国内FXのレバレッジ規制はされるべきか否か」というものです。
結果を見てみましょう。
有効回答数のうち65%、約7割が「国内のレバレッジを規制しないでほしい」を選択し、「規制されて当然だ」と答えた約3割を大幅に上回っています。
このように、今回の規制に関しては反対派の方が大多数となっているようです。
もちろん、まだ実際になるということが決まっているわけではないのですが、実際にそれが執行された場合、その後の対応としてはどのような反応を見せる予定なのでしょうか?
規制後の対応について
上で、「国内のレバレッジを規制しないでほしい」が65%だったのに反して、規制された後の対応を聞く質問では、64%が「今後も国内FXの利用を続ける」と、意外な回答が出ています。
「国内FXを離れる」という方向の答えは、「FXをやめて、仮想通貨FXなど他の投資にする」が21%、「海外のFX会社を利用する」は15%となり、両方合わせて36%となりますが、それでも「今後も国内FXの利用を続ける」よりも圧倒的に下回っています。
最初の質問で「国内のレバレッジを規制しないでほしい」という回答が大多数だったのに対し、まだ国内FXを使い続けたいという方が同程度いるという、一見矛盾した結果がみて取れます。
この背景に何かあるかもしれません。
次に 「海外FXに移行しない理由」について考察するために、海外FXのイメージに関するアンケート結果を見ていきましょう。
海外FXのイメージについて
この海外FXに移行しない理由(複数回答可)というアンケートでは、「英語ができない不安」や「ハイレバのリスク」がほぼ同票で懸念点として挙がり、「信用がないから使いたくない」も3位に挙がっています。
ここから、大きく言えることは、「国内FXがいいから国内FX業者を使う」という積極的な理由よりも、「使うリスクの高い海外FXを使うよりは国内FXを選択した方がマシ」という心理が見えてきます。
本当にその海外FXイメージはあっているのかどうか?
上の調査結果から導き出された海外FXに対するイメージは本当にその通りと言えるのかどうかここで少し考えていきたいと思います。
・英語ができないから不安
「海外FX」という名前が付いていると、どうしても「英語」というキーワードが頭に浮かんできます。
確かに、海外FXの基本言語となるのは英語で間違いないので、できるに越したことはないのですが、現在では数多くの海外FX業者が日本語ページを作っています。
それだけにとどまらず、日本語スタッフを雇い日本語対応も万全にしている業者がほとんどで、もし何かわからないことがあっても、その疑問点を詳細まで聞くことができます。
このような現状から、海外FXの利用において、英語ができないからといって不安に思う必要は事実上ないと言えるでしょう。
・ハイレバのリスクが大
海外FXの代名詞とも言えるのがハイレバレッジを用いた取引、つまり「ハイレバ取引」ということが言えます。
ハイレバレッジを用いれば、それだけ大きな証拠金で取引が可能となるので、それだけ大きく儲けを出すチャンスにもつながるのですが、反面、その分大きな損失となってしまう可能性もあるので、「ハイレバ取引はリスクが大きい」というのは真実と言えるでしょう。
一方で、海外FX業者を使ったら必ずハイレバレッジで取引しなければならないということはなく、最大レバレッジを目いっぱい使わなくてはならということではないのです。
加えて、仮にハイレバレッジを用いた取引をしたとしても、多くの海外FXブローカーは国内FXブローカーとは違い「ゼロカット制度」というものがあるため、リスク管理の点からいっても非常に優れていると言えます。
これは、予想が外れて、大きく損失をしてしまい、口座残高が0を通り越してマイナスとなってしまった際に、この口座残高が自動的に0にリセットされるため、それがそのまま借金とはならない制度です。
これがあるため、ハイレバレッジ取引のリスクの上限が決められてくるため、FXのリスクを最小限に抑えることができるのです。
つまり、海外FX業者でもリスクを減らしながら取引することは十分に可能となるため、必ずしも「ハイレバのリスクが大」であることが「海外FX会社を使いたくない」ということの根拠になるとは限らないと言えるでしょう。
・信用がないから使いたくない
上の2つの理由と同レベルで「海外FXは信用がないから使いたくない」という話もよく聞きます。
冒頭の方で国内FXと海外FXの違いの説明の際にも少し触れたのですが、海外FX会社では基本的には日本の金融庁のライセンスを取得せずに営業をしているため、日本の金融庁からは嫌厭されているところがあります。
事実、金融庁のホームページでも、数多くの有名海外FX会社が「詐欺の疑いがある業者」としてリストアップされています。(https://www.fsa.go.jp/ordinary/chuui/mutouroku.html)
このような、いわば「国」から出ている「正式な情報」があると、確かに海外FXは危険なのかもしれないと感じてしまうのも無理はないと思います。
しかし、現状としては必ずしも海外FX業者だから詐欺業者であるということはできないということができるでしょう。
なぜそのように言えるのかというと、海外FXも「日本とは違う国で金融ライセンスを取得して営業をしている」ところが大多数と言えるからです。
このような業者は、あらかじめ詐欺行為ができないような仕組みを構築しており、経営としてもしっかりしているところが多いので、たとえ日本の金融庁のライセンスを持っていないとしても信頼に足る企業ということができると言えるでしょう。
それでも、「日本の金融庁がいっているのだから」と思われている方もいるかもしれませんが、日本の金融庁としては、自分のところが出しているライセンスを取らずに運営している業者を野放しで見逃しておくわけにはいかないという事情があるので、このような対応をとっていると見るのが妥当でしょう。
もちろん、海外FX業者のすべてが、海外の国でライセンスを取得しているという訳ではないのでそれぞれの会社を見ていく必要があるのですが、このようなライセンスを取得しているFX業者は概して信頼できると言えるでしょう。
・脱税もイメージ
海外FXと言えば「脱税」をイメージとして思い描く方も多いようです。
これは「海外口座を持つから確定申告などをしなくてもいい」という発想からくるものですが、これは大きな間違いで、海外FX口座である程度の儲けを出した場合は必ず確定申告をしなくてはなりません。
FX口座で儲けた収益はすべて雑所得とカウントされ所得税に関わってきます。
個人の払う所得税は利益によって変動し、課税所得となります。
しかしその最大所得税率は課税所得金額の50%にも及びます。
海外FXといえども脱税は法律違反となるので、その点も多くの人たちが思い描いているイメージとは違うものになります。
「知っているFX業者(複数回答可)はいるか?」という質問について
次に、「知っているFX業者(複数回答可)はいるか?」という質問です。
この質問に対しては、圧倒的にXMの存在が大きく、その他ではFXDD、iFOREXが知っている人の数が上がっています。
「実際に利用したことがあるか?」という質問では、XMを利用したことのある回答者は20人(10%)に上りました。
XMについて
上の結果で圧倒的に人気があるとわかった「XM」という海外FX会社について少し紹介したいと思います。
正式には「Trading Point of Financial Instruments Ltd.」となるのですが、XMとしてよく知られています。
2009年から創業とFX業界の中ではかなり古くから運営している会社で、主な先進国を含め、世界で190カ国以上での口座開設実績がある国際的な大企業になります。
「最大レバレッジ」、「約定力」、「豪華なボーナス」の3つが大きな特徴となり、初心者だけでなく、玄人トレーダーになっても満足できるような口座スペックになっているのが特徴です。
日本語対応も抜群で日本語ページがあるだけにとどまらず、日本語スタップを複数人雇い、電話対応やライブチャットも日本語対応しているので、国内業者とさほど変わらないサービス内容と操作感が享受できるでしょう。
上の結果でも明らかですが、今海外FX業者の中では人気No.1 と言われている海外FX業者です。
「海外FXは仮想通貨FXも出来ることを知っていた?」という質問について
最後の質問は「海外FXは仮想通貨FXも出来ることを知っていた?」というものです。
結果を見てみましょう。
知っていると答えた人が4割、知らないが6割という回答が得られ、まだこの事実は世間に周知されていないと言えるでしょう。
海外FXで仮想通貨を利用する意義について
仮想通貨に関して少しでも知識のある方は、仮想通貨は仮想通貨の取引所で売買するものだと理解しておられるはずです。
もちろん、それが一番スタンダードな方法と言えるのですが、上で述べたように海外FXにおいても仮想通貨を取引することが可能となります。
しかし、この違いはなんなのでしょうか?
一番の違いとしては、「仮想通貨の取引においてもレバレッジを用いることができる」というものです。
これにより、ただでさえ値動きが大きい仮想通貨での取引でより大きな儲けを生み出すチャンスを手にすることができます。
別のメリットとしては、「通常のFXの操作やルールと同じ感覚で進めていける」ということが言えます。
例えば、広く使われているFX取引のプラットフォームである、MT4(メタトレーダー4)などの取引ツールも仮想通貨取引でそのまま使っていくことができるので、通
常の通貨取引に慣れているトレーダーにとっては導入が非常に楽になります。
その他にも、上でも少し触れたように、たとえ口座残高がマイナスになったとしても、それをマイナス分の借金として請求しないゼロカット制度も、海外FXにおいて
仮想通貨取引をすればそれが活きてくるところが多いので、その点もリスク管理の点からして大きなメリットとなるでしょう。
まとめ
まだ実際に国内FXでのレバレッジ規制が本当に実行されるのかどうかということに関しては不明確ですが、「おそらく最大レバレッジが10倍になるだろう」ということが言われています。
ただでさえ25倍と低かったレバレッジがこれ以上下がってしまうのはトレーダーにとっては本当に痛手となると言えます。
今回の調査から、多くの方が、この措置に不満を持っている一方、海外FXに対してもいい印象を持っていないこともわかりました。
しかし、その理由を見てみると海外FXに関して誤解をしている方が非常に多いことも同時にわかりました。
これを機に、海外FXについての偏見をなくすため、海外FXに付いてよく調べ、勉強してみることをお勧めします。
そうすることで、「国内FXしか使わない」という考え方から視野が広がり、「海外FX」という選択肢も非常に有益であることが理解できてくるのではないでしょうか。