もくじ
FxNet(エフエックスネット)とは
海外FX業社であるFXNET社は2012年に創業し、モットーは「integrity first(誠実第一)」としていました。
金融ライセンスとしてはキプロス証券取引委員会の金融ライセンスであるCySECを取得していました。
CySECではEU金融市場指令(MiFID)の元に運営しなくてはならないため、完全STP方式のNDD業社としてディーリングの介入がなく、「100%STPブローカー」としてその取引の公平さと透明性に公表がありました。
リクオートなども少なく、また約定力も高く、約定スピードについても1秒以内と公式サイトで明言していました。
海外FX取引で人気の手法となっているスキャルピングにもぴったりの手法となっています。
取り扱い通貨ペアは40種類以上となっていました。
信託保全についてもバークレイズバンクにおける預託証拠金による信託保全をしているので、もしFxNetが倒産してしまったとしても、顧客資金が最大2万ユーロまで戻ってきました。
口座通貨はユーロ、英ポンド、円、ロシアルーブル、米ドルと様々な種類を選ぶことが可能でした。
・日本の市場から撤退し現在新規口座開設不可能
しかし2016年10月6日の12:00付けで日本居住者は新規口座開設ができず、Olo Trading(オロトレーディング)という類似の海外FX企業に移管されました。
この時、顧客資金の移動が申請後適応され、また上限5,000米ドルでOlo口座で60日間有効となる「50%入金ボーナス」がプレゼントされました。
このOloトレーディングが海外FXブランド名を変えただけの同じFXサービスなのか、または全く別の会社なのか詳しいことは不明でありますが、このような企業間の「顧客の移動」は非常に珍しいケースといえるでしょう
いずれにしても近年のFX業界における海外FX企業の日本からの度重なる撤退はFXトレーダーにとっては迷惑なものでしかありません。
なのでここに書かれていることもFXNET社の以前の情報となります。
・FXNet入金方法、出金方法
入金方法と出金方法に関しては銀行送金とクレジットカードやデビットカード(Visa、MasterCard)、電子マネーも使用可能でした。
銀行送金に関しては反映時間が3営業日ほどかかってしまいました。
クレジットカードは手数料無料、また反映時間も数分から1時間程度と高速でした。
電子マネーはChina UnionPay、Webmoney、CashU、Ukash、Fasapay、Payza、Neteller、Moneybookersと幅広く対応していました。
・FxNet口座タイプ
FxNet口座タイプはスタンダード口座、VIP口座、プラチナ口座がありました。
初回最低入金額としてはスタンダード口座が50米ドル、VIP口座が500米ドル、プラチナ口座は1000米ドルとなっていました。
取引通貨単位は1lot =100,000通貨で最小取引通貨数は0.01lot(1000通貨)、最大取引通貨量は20lot(2,000,000)となりました。
いずれも口座維持手数料はかかりませんでした。
取引環境としては多くの海外FX業社で使われている取引ツールであるMT4(メタトレーダー)を使用していました。
FxNetでの入金方法、出金方法に関してはクレジットカードやデビットカード、電信送金に対応していました。
・スプレッド
スプレッドについてはスタンダード口座がドル円で2.3pips、VIP口座が1.9pips、プラチナ口座は0pipsからとなっていますが、プラチナ口座のみ「プラチナ口座取引手数料」としてロットごとに12米ドルかかっていました。
しかしその他の口座は取引手数料はかかりませんでした。
プラチナ口座においてはユーロ円、ポンド米ドル、米ドルカナダドルにおいても0pipsからのスプレッドとなっており、その他の通貨ペアのスプレッドもそれに迫る狭さなので、FXトレードにおいてとにかくスプレッドを求めるFXトレーダーの方にはおすすめと言えました。
・ボーナス
FxNetは常時ボーナスを開設しているわけではありませんが、季節ごとに初回入金ボーナスを開設するなどをしていました。
またIB業社からのキャッシュバック口座でのキャッシュバックサービス、リベートプログラムも多くみられました。
しかし今は利用不可となっています。
・レバレッジ&追証なし
最大レバレッジは全ての口座タイプ共通で、最大500倍となっていました。
海外FXブローカーの平均最大レバレッジが500倍となっているのでこの数値は平均並みといえるでしょう。
またゼロカット制度を採用し追証もないため、FX口座資金が0を通り越してマイナスになることはなく、たとえマイナスになったとしても、口座残高が0にリセットされるだけでそれが借金になることはありませんでした。
またロスカットレベルも20%であったため、口座資金の大半が有効証拠金としてカウントされギリギリまで粘って取引をすることが可能でした。
・日本語対応サポートはなくなった
海外FX会社のFxNetの日本市場撤退に伴い、日本語サポートサービスもなくなってしまいました。
以前は日本円口座が開設可能だったことからわかるように、日本語対応サポートがされていました
日本人スタッフを雇っているので、カタコトの日本語ではなく、しっかりとした日本語で対応と好評でした。
また取引サポートツールとしても電話、Eメール、ライブチャットが用意されていました。
公式ホームページもしっかりと日本語化されており、日本語入力での取引口座開設や口座情報のチェックなども非常にわかりやすく、FX初心者にも使いやすいものとなっていたのですが、現在では日本語翻訳サイトも消されており、完全に日本語対応サポートがなくなっています。
まとめ
FxNetは日本語サービスが手厚く、信頼性のある取引で多くのFXトレーダーを獲得してきました。
ト
レード環境としても決して悪くなかったのですが、冒頭で述べたようにFx市場から撤退しまったので今のところ、「FXNET口座開設自体」ができません。
もしFxNetの口座が気になる方は移管先企業で類似の口座スペックを持つ「OloFX」の口座開設を確認、検討してみてはいかがでしょうか。