1月後半の24日に以下のようなお知らせがXMから届きました。
内容としては、アジアパシフィック向けに取引執行レベル(つまり約定力)の向上を実施し完了したので、新しい口座を開設するように勧めるメールでした。
新しくXMTradingで口座を開設した場合、約定力の高くなるこのサーバーをすべて利用することになるそうなので、既存ユーザーとしてもさっそくどの位レベルが高くなったのか試してみるために、指示通り新名な口座を開設してみました。
もくじ
■サーバー仕様の何が変わったのかヘルプデスクに聞いてみた
このサービスを利用するにあたって、どのようなシステムコンフィギュレーションに変更がでたのかをヘルプデスクに問い合わせてみましたが、以下ような返答が帰ってきて詳細はわかりませんでした。
お客様へのサーバー設置場所・詳細等に関しましては、誠に勝手ながら、ニュースレター記載事項以上の開示は行っておりません。
ご案内が出来ず、申し訳ございませんが、ご容赦頂きたくお願い申し上げます。
不開示理由に関しましては、申し訳ございませんが社内マネージメント規約に基づきという理由に留めさせて頂いております。
ということでここからは推測に過ぎませんが、XMでは過去にもサーバーの増強策を実施したことがあるため、その延長上の増強策が実施されたものと思われます。
2014年に実施されたサーバー増強策
2014年に実施されたサーバー増強策では、ロンドン・シティに設置されているサーバーを処理能力の高いものに大幅アップグレードしています。
このアップグレードで、一度にアクセスできる顧客数が大きく増加しています。
同社の場合には、アジア太平洋地域にもロンドンのメインサーバーとつなぐミラーサーバーが設置されたデータセンターが設置されているようですが、このロンドンとローカルのデータセンター間を、専用の光ファイバーの接続ネットワークで結ぶことにより飛躍的に取引スピードが上昇しています。
■今回のネットワークシステム増強で考えられる内容
ということで今回も同様に、ロンドンサイドのサーバーの増強とアジアパシフィックに設置されたミラーサーバーのメインサーバーとの接続スピードの強化をはかるため、より高速の専用回線を確保した可能性が高まります。
これならば日本他のアジア地域からアクセスしても、非常に高速にロンドンのサーバーとのやり取りが可能になるのです。
また日本人顧客が多くなっていることから、ひょっとするとアジア圏のサーバーも国内のデータセンターにサーバーを増設してロンドンとつないでいる可能性も考えられます。
残念ながらこうしたサーバーの設置場所等は、確かに外部からの攻撃リスクにさらされることから簡単に公表しないのが基本ですし、クラウドなどのサービスを利用していることも考えられることから、詳細は判らない状況です。
■新規の口座開設はマイページで簡単に開設可能
XMの場合、一回登録してあれば追加の口座開設は簡単にすることが可能となります。
今回は、マイクロ口座で888倍のレバレッジ、日本円入金の口座ということでこれまでと同じ条件で追加口座を開設しました。
それまでに入金している金額は500円以上ならば、簡単に新しい口座に移動することができ、クレジットボーナスも移行可能ですから、とにかく口座だけ新規に開設すればすぐに利用可能です。
■MT4は最新のものを再度ダウンロード・インストールすべき
ひとつだけ注意したいのは、既存のアカウントを持っている場合に、すでに利用しているMT4ではなく新たなバージョンをダウンロード、インストールするということです。
新しい口座のID,パスワードとサーバー名を自分で入力してログインしようとしましたが、結局既存のMT4では稼働しませんでした。
そのため新たにインストールしてみたところ、簡単に選択できて利用開始することができたのです。
■実際に利用してみた
実際にこの新しいアカウントで売買をはじめていますが、これまでもそれほど問題はなかったのですが、新しいアカウントではさらに売買が早く決済できるようになっている印象があります。
東京タイムからロンドンタイム、NYタイム、アジアオセアニアの早朝タイムとすべての時間帯を利用してみましたが、非常にスムースに売買ができ、より確実にトレードができるようになったことを感じます。
実際の売買の数値データ比較はできませんが、わざわざ告知をしてくるだけあって、それなりのコストと時間をかけて実現した顧客サービスであることがわかります。
現在マイクロソフトやアマゾン、グーグルといった米系の主力企業は、ほどんとインターネット接続に専用線を確保しており、米国と日本とでの取引に遅滞のないようかなりの投資を行っていると言われています。
さすがに専用線を敷設するところまでには至っていないと思いますが、各地区に設置されたミラーサーバーとメインサーバーとの間を高速回線で結ぶだけでも、FX取引は飛躍的にスムーズになりますので、利用者にとっては大きなメリットとなるのは間違いありません。
海外FX業者は、みかけはどこも国内業者と大して違わないように見えますが、XMでいえば6000キロ以上離れたロンドンまで取引情報のやり取りを行う必要があるわけですから、業者が用意した高速専用線を利用できるのは実はかなり大きなメリットとなります。
この視点で、ほかの海外業者の口座と利用を比較してみますと、このインセンティブがどれだけありがたいものかが理解できるものと思われます。
重要指標の発表などでも、こうした新たな口座の取引がどの位威力を発揮するかを、これからも粒さにチェックしてみたいと思います。