日本人FXトレーダーが取引する海外FX業者は数多く存在しますが、
その中でもここ数年、常に利用者数部門でランキング上位に君臨するのが『Titan FX(タイタンFX)』と『XM(エックスエム)』です。
どちらもハイレベルなスペックはもちろん、日本人向けサービスにも積極的な海外FXブローカーとして人気を集めています。
状況的には、日本人トレーダーの新規顧客数が通算100万人を突破した『XM』を2014年創業の新興ブローカーながら、
他のFX会社からの乗り換え組も続出する『Titan FX』が猛追しているといった感じです。
当サイト海外FXキラーでは『Titan FX』をイチ押し海外FX業者として推奨しているのですが、
その理由は後述するとして、
今回は『Titan FX』と『XM』の取引環境やサービス面を徹底比較してみたいと思います。
もくじ
◆FX取引口座タイプを比較
『Titan FX』の取引口座タイプは、STP方式の「Zeroスタンダード口座」とECN方式の「Zeroブレード口座」の2種類。
「Zeroスタンダード口座」は取引手数料無料ですが、どちらかと言えば裁量トレーダー向きの口座で、海外FX最大の魅力であるハイレバスキャルを存分に活用するのであれば「Zeroブレード口座」がオススメです。
トレードごとに取引手数料は発生しますが、スプレッドは海外FX業界最狭レベルの設定となっており、超低コストで取引することが可能です。
『XM』の「XM Zero口座」もスプレッドに関しては、『Titan FX』の「Zeroブレード口座」と同レベルでの低スプレッドを提供。
ECN方式なので取引手数料が必要ではあるものの、他の「XMマイクロ口座」「XMスタンダード口座」「XMエグゼクティブ口座」と比べても人気の口座タイプとなっています。
両ブローカーともに投資家のトレードスタイルに最適な口座タイプを選択することができますが、海外FXでトレードするのであれば「Zeroブレード口座」or「XM Zero口座」を選択するのがベストでしょう。
ただし、FX取引初心者の方は必ず無料デモ口座を利用して、システム面を含めたトレード環境に慣れてから実践するようにしてください。
◆最大レバレッジを比較
取引証拠金の何倍もの資金で取引でき、少額の自己資金でもハイリターンを狙うことができるレバレッジ取引ですが、
両社の最大レバレッジは、
『XM』が海外FX業者の中でもトップクラスの最大888倍に設定されています。
ただし、TitanFXはすべての取引口座が最大レバレッジ500倍ですが、XMは口座タイプによって最大レバレッジが異なるので注意が必要です。
(※「XM Zero口座」は低スプレッドを提供する代わりに最大レバレッジ500倍に制限)
なお、レバレッジは口座残高によって取引設定に上限が設けられている場合や取引通貨ペア(主にマイナー通貨)によって最大レバレッジが変更されるケースがあります。
◆スプレッドを比較
スプレッドとはFX取引する際の売値(Ask)と買値(Bid)の差額のことで、海外FXでは取引コストに直結することからスプレッドの狭さは重要なポイントとなります。
独自の為替ネットワークやAAAクラスの世界大手銀行との提携により、海外FX業界最狭水準の低スプレッドを提供する『Titan FX』。
全体の平均スプレッドは他の海外FX会社と同レベルながら、人気の「XM Zero口座」においては業界トップクラスの低スプレッドを誇る『XM』。
どちらのスプレッドも優秀な数字ですが、
今回は両ブローカーの主要通貨ペアの平均スプレッドを、STP方式とECN方式の口座別に比較してみました。
ちなみに、紹介するのは基本的に変動スプレッド方式の口座タイプとなります。
【STP方式(STP口座)の平均スプレッド】
●米ドル円(USD/JPY)
「TitanFX Zeroスタンダード口座」1.3pips
「XM マイクロ口座」「XM スタンダード口座」1.8pips
●ユーロ米ドル(EUR/USD)
「TitanFX Zeroスタンダード口座」1.3pips
「XM マイクロ口座」「XM スタンダード口座」1.8pips
●ユーロ円(EUR/JPY)
「TitanFX Zeroスタンダード口座」1.7pips
「XM マイクロ口座」「XM スタンダード口座」2.5pips
●ポンド米ドル(GBP/USD)
「TitanFX Zeroスタンダード口座」2.0pips
「XM マイクロ口座」「XM スタンダード口座」2.1pips
●ポンド円(GBP/JPY)
「TitanFX Zeroスタンダード口座」2.4pips
「XM マイクロ口座」「XM スタンダード口座」3.6pips
●豪ドル米ドル(AUD/USD)
「TitanFX Zeroスタンダード口座」1.6pips
「XM マイクロ口座」「XM スタンダード口座」2.5pips
●豪ドル円(AUD/JPY)
「TitanFX Zeroスタンダード口座」2.2pips
「XM マイクロ口座」「XM スタンダード口座」4.5pips
【ECN方式(ECN口座)の平均スプレッド】
●米ドル円(USD/JPY)
「TitanFX Zeroブレード口座」0.3pips
「XM Zero口座」0.35pips
●ユーロ米ドル(EUR/USD)
「TitanFX Zeroブレード口座」0.2pips
「XM Zero口座」0.2pips
●ユーロ円(EUR/JPY)
「XM Zero口座」0.4pips
「TitanFX Zeroブレード口座」0.7pips
●ポンド米ドル(GBP/USD)
「XM Zero口座」0.3pips
「TitanFX Zeroブレード口座」0.6pips
●ポンド円(GBP/JPY)
「XM Zero口座」0.7pips
「TitanFX Zeroブレード口座」1.4pips
●豪ドル米ドル(AUD/USD)
「XM ZERO口座」0.35pips
「TitanFX Zeroブレード口座」0.5pips
●豪ドル円(AUD/JPY)
「XM Zero口座」0.8pips
「TitanFX Zeroブレード口座」1.1pips
※「TitanFX Zeroブレード口座」はスプレッドに加えて片道3.5ドル、「XM Zero口座」は片道5ドルの取引手数料が別途必要です。
◆約定力・約定スピードを比較
海外FXでスキャルピング取引するFXトレーダーにとって、重要な取引条件となる約定力・約定スピード。
その点、『Titan FX』も『XM』も約定力・約定スピードは海外FX業界最高レベルで、
体感的にはほとんどタイムラグを感じない超高速約定を実現しています。
最も参考になる平均約定スピードと注文執行率を比較してみましょう。
●平均約定スピード
『XM』0.336秒
『TitanFX』0.338秒
●注文執行率
『TitanFX』99.98%
『XM』99.92%
約定スピードの平均値もかなり優秀ですが、注目すべきはほぼ100%の数値をマークしている注文執行率。
これはFXトレーダーの注文が成立する確率のことで、数ある海外FX業者の中でもXMとTitanFXは1位、2位を争うトップレベルの数値となっています。
両ブローカーともに、希望する売買注文が成立しないリクオート(約定拒否)現象が起こる可能性はなし。
実際の注文価格と約定値の間に誤差が生じるスリッページの発生率も限りなく低いものがあります。
◆ロスカットレベルのラインを比較
ハイレバレッジ取引を最大限活用するためにも重要な項目となってくるロスカット(損切り)レベルのライン。
もちろん、ロスカットレベルのラインは低い方がハイレバ取引には有利なのですが、
『Titan FX』『XM』ともにロスカットラインは20%と低めに設定。
証拠金維持率の20%を下回った段階で自動的に実行されることになります。
また、両ブローカーともに追証(追加証拠金)なしのゼロカットシステムを採用しており、実質的に証拠金分以上の損失が発生することはありません。
◆信託保全を比較
『Titan FX』はオーストラリア最大の金融機関「ナショナルオーストラリア銀行(NAB)」の信託口座にて分別管理しており、破綻時の顧客へのリスク対応ははかられたことになっています。
しかし現実に破綻した場合には、信託先の銀行が直接資金を返金してくるわけではなく、管財人が決定することですから安心できるかどうかは破綻してみないとわからないのが実情です。
ひとつ気になるのが、この会社がニュージーランドを本拠地としていることです。
アジアオセアニアの国には多いのですが、証券監視委員会から免許が与えられているわけではなく登録がされているだけの存在であることです。
国内では金融庁に登録すると免許を与えられる仕組みがほとんどですが、誰でも申請すれば登録だけはできるというのはライセンスが与えられれいるわけではない点が気になります。
この証券投資委員会は同国内で営業活動をしないように規制しているだけですので、自国にはまったく損害がない状況を作り出しており、社会的にはここに登録していてもなんら効力のない存在であることには注意が必要です。
主要先進国の中でも、とくに金融規制の甘いニュージーランドに2015年に突如として現れた会社である点も取引き前に認識しておく必要があるでしょう。
一方の『XM』はイギリス四大銀行のひとつであるバークレイズ銀行にて分別管理。
顧客資金最大2万ユーロ(約240万円)まで補償という説もありますが、サポートに確認したところ全額信託保全という回答でした。
XMの金融ライセンスは、2016年からセーシェル金融庁(それ以前はキプロス証券取引委員会)にライセンス認可を受けています。
XMトレーディングは、キプロスのライセンスで運営していませんから厳密には キプロスの証券取引委員会の業務要件を満たさなくてもよくなっています。
キプロスではEUの取引要件であるICFに加入していました。
万が一の際に、「最大2万ユーロ(約240万円)」まで補償してくれる一定の安心システムが稼働していたことになりますが、セーシェルに移行してもバークレイズを利用した分別管理とはさらに別に、AIGと100万ドルまでは万が一でも補償する契約を交わしているのでかなり安全といえそうです。
ただ、破綻時のリスクはすべて安全とは言い難いのが実情です。
事実をしっかり認識しておくことが大切です。
以上、一応はどちらも全額補償制度は採用しているので、信託保全に関してはTitanFX・XMともに信頼度の高い海外FX業者として評価できるでしょう。
◆取引可能なFX通貨ペアを比較
取扱銘柄は増減する可能性がありますが、
取引可能なFX通貨ペアは『Titan FX』『XM』ともに約60種類。
定番のメジャー通貨だけでなく、TRY(トルコ・リラ)、ZAR(南アフリカランド)、RUB(ロシアルーブル)、SEK(スウェーデンクローナ)、MXN(メキシコペソ)といったマイナー通貨でFXトレードすることも可能です。
その他にも両ブローカーでは、金・銀などの貴金属類、原油・ガスなどのエネルギー資源、株価指数など幅広い金融商品を取り扱っています。
◆ボーナスキャンペーンを比較
『Titan FX』はボーナス還元などのキャンペーン活動を一切実施していません。
両極端な感じですが、『Titan FX』の見解としては「トレードに直接関連する取引条件でメリットを還元したい」との方針だそうです。
では、『XM』のボーナスキャンペーンをチェックしてみましょう。
海外FX業界の中でボーナス率No.1の入金ボーナスは、最大500米ドルまで100%、最大総額5000米ドル(または相当額)まで20%の2段階方式で提供されます。
(※「XM Zero口座」はボーナス適用対象外)
また、リアル口座を新規開設した方には3000円(または相当額)の取引口座ボーナスがプレゼントされます。
◆日本語対応カスタマーサポートを比較
『Titan FX』も『XM』も日本マーケットを重要視する海外FX業者だけに、
両社とも日本人スタッフによるサポート体制は万全です。
FX経験豊富なスタッフが在籍しており、満足度の高いサポートを日本語で受けることができます。
両ブローカーともにサポートはメール、ライブチャット、電話で対応。
これは単純に個人的な感想ですが、利用するならライブチャットがオススメです。
メールはレスポンスが遅い時があり、電話は不在や話し中の場合があるので、
日本語対応の時間内であれば、ライブチャットが一番ストレスを感じることなくやり取りできるでしょう。
◆海外FXキラーの結論~『Titan FX』を推奨する理由
ここまで様々な角度から『Titan FX』と『XM』を比較してきましたが、
両ブローカーともに、海外FX業者の中ではトップクラスのトレード環境を提供しています。
こちらが比較表になります。
ではなぜ、当サイト海外FXキラーでは『Titan FX』をイチ押し海外FX業者として推奨しているのか?
単純にスペックだけを比較すればほぼ互角、場合によっては『XM』の方が優れている部分もあるのですが、
『XM』最大のマイナス要素となっているのが出金トラブルの噂です。
XMの出金に関するトラブルが、ネット上で調べると出てきます。
XMでは新生銀行やみずほ銀行では、XMからの出金を受け付けてくれません。
(ただ、そちらの銀行で出金した場合でも、きちんXMの口座へ戻してくれることになります。)
それ以外の銀行やクレジットカードでの出金、Mybitwallet等による出金は、実際にはまったく問題なくできていますので、大きな心配には及ばないと思われます。
個人的に『XM』を利用して出金トラブルが発生した経験はなく、もちろんスムーズに取引できているトレーダーの方が多いと思います。
しかし、知り合いを含めて耳に入ってくる情報では、出金依頼を拒否されたとか、出金完了までの時間が想像以上に掛かりすぎるとか、他のFX会社と比較してトラブル発生率が少し高い印象があります。
入出金に使い勝手の良かったデビットカードタイプの「XMカード」が2016年に廃止となったのも、入出金に対する不安が大きく広がった要因かもしれません。
その点、『Titan FX』では入出金トラブルなどの話題をほとんど聞いたことがありません。
海外FXでトレードするうえでは、この安心感こそ最も求められる部分ではないでしょうか。
いくら魅力的なコンテンツが揃っていても、常に出金トラブルなどの不安がつきまとっては、精神的な部分でトレードに影響が及んでしまう可能性があります。
というわけで実際、どちらのブローカーでFX取引するかの判断はお任せしますが、自分にとって何が重要な取引ポイントであるかをよく検討したうえで新規口座開設するようにしてください。
もしボーナスで取引きをしたい場合は、最初はXMを使ってみて、トレードに慣れたらTitanFXをメインに利用してみてはいかがでしょうか。
個人的にはXMではストレスをかんじますね。
約定タイムよりもチャート読み込み速度が明らかに遅い。
チャート更新もラグがあるのでエントリー時にもイグジット時にも裁量でやる人は留意した方が良いかと思います。
ぬこさん、コメントありがとうございます。
今ちょうど3000倍のFBSを久々に使っているのですが、状況はもっとひどいです。
約定までにかなり時間かかります。
400倍程度のところならば他に探す手はあると思いますが、1000倍近い業者ではまだXMはましなほうです。
もうひとつ、接続環境とPCの性能の問題も実はそれなりに表示に影響を与えています。
最新のデュアルコアのPCで、しかもメモリを目いっぱい16G以上実装している場合は、XMでもそんなに遅延感は感じません。
フレッツ光を利用していますが、ロンドンにサーバーがあるとはいってもFBSよりは相当ましです。
逆に約定力でオススメの業者がありましたら、教えてもらえたら幸いです。