XMの本拠地
海外FX業者XMの会社の本拠地の国は、ヨーロッパの地中海に浮かぶキプロスという島になります。
キプロスと聞いても日本人にとってはあまり馴染みのない国であると言えるかもしれませんが、この国はユーロ圏もロシアにも至近な金融立国として古くから金融ビジネスで栄えている国と言えます。
XMのライセンスと運営
金融ライセンスには、取りやすいものもあれば、取りにくいものもあります。
ライセンスに関してですが、
XMは以前キプロスのライセンスであるSySEC や、英国のFCAなどの取得が難しいライセンスをもっていたのですが、近年はセシェールのみのライセンスの所有に切り替えました。
その点について、解説していきます。
2017年にセーシェルのライセンスも取得した最大の理由としては、ボーナスプログラムです。
今までの金融ライセンスでは、ボーナス提供に対して規制が入ることになったのです。
XM Tradingとしては、日本人の新規顧客にボーナス提供を継続させるために、セーシェルのライセンスに移行する必要があったのです。
また、注意したいのは、ほとんどの海外FX業者は、日本の金融庁が発行しているライセンスを持っていないということです。
だからといって、信用性がないわけではありません。
日本のライセンスでなければ安全性にかけるということでは決してなく、考えようにとってはむしろ海外口座の方がメリットが高いと言われることもあります。
日本のライセンスをあえて取らないことで、海外FX業者ならではのサービスが提供できるのです。
たとえば海外のライセンスならば、最大レバレッジがより増やせるため、証拠金を用いた大きな額での取引が可能で、資金をより増やせるチャンスがあります。
その反面、国内FX会社は、日本のライセンスを取っているため、最大レバレッジが25倍というレバレッジ規制が働いてしまいます。
また、倒産などの緊急時に資産が戻ってくる信託保全のサービスも、海外業者の方が保証が大きく安心と言えます。
他にもライセンスにより様々な決まりがあるため、それぞれの業者はそのサービスに応じたライセンスを取得して運営しています。
繰り返しになりますが、今回のXMのライセンスの移行は、その豊富な初回入金ボーナスなどの海外FXキャンペーン、ポイントシステムを達成するための措置と考えるべきなのです。
特にXM口座開設のみで3000円の取引金がもらえる口座開設ボーナスは、FXトレードにとって非常に嬉しいサービスです。
このようなライセンスによる都合のため、XMの公式サイトは日本語で対応していますが、実際はセシェール諸島のヘマ島にあるオフィスで管理・運営されているのです。
XMのサーバー
XMのサーバーについては、キプロスでもセシェールでもなく、ロンドンのデータセンターにあります。
ECN取引は基本的に物理距離が発生しませんが、STP口座で問題になってくるのがレイテンシー(遅延)の問題です。
当然日本で取引をした場合、日本からリクエストがロンドンに行ってそのレスポンスがロンドンから帰ってくるので、この遅延は少なからず起こります。
例えばNTTの資料によれば、日本とニューヨークとのサーバー通信の場合は200ミリ秒~300ミリ秒のレイテンシが起こるとされています。
ロンドンはそれよりも距離が遠くなるため、それに付随する遅延は当然起こってきます。
このような問題を解決するために、VPSサーバーというものを利用するということが挙げられます。
VPSはそのFX業者で取引するための専用のサーバーで、XMならロンドンにその環境があるため、物理距離がそこで発生しなくなるのです。
これを使った後のレイテンシは、1ミリ秒~30ミリ秒ほどに抑えることができると言われています。
この時、日本のVPSサーバーと契約しても意味はないので、その点を間違えないようにしましょう。
また最低金額(有効証拠金)USD 5,000以上(その他の通貨での相当額)を維持か、1か月で最低5ラウンドターンロット以上の取引で、VPSサーバーが無料で使用することがあります。
スキャルピングなど超短期トレードを戦略として用いる投資家の場合、このようなサーバー速度は命取りとなるので考えていく必要があります。
ただし、実際に利用してみますと、このサーバーのロケーション問題はほとんど意識しなくてもいい程度のレベルになっています。
PCベースのブロードバンド利用であれば、国内の業者のサーバーのレスポンスと比べて著しい遅延が発生することはないと言っても過言ではありません。
まとめ
このように所在地やライセンスだけでなく、サーバーの場所など全て国が異なり、ルールも違っており、営業時間やレイテンシーの問題はFX取引にダイレクトに関わってきます。
XM口座開設の際には、そういった事情を知ったうえで、安全という認識のもと口座開設してみてください。
【XM公式サイトの各ページ】