最近ではクレジットカードではなく、デビットカードとよばれる口座からリアルタイムで引き落としされるカードが流行っており利用者が増加中です。
さらに市場には、あらかじめチャージをすることにより利用のできるプリペイド式のカードも普及し始めています。
このうちVISAが提携先とともに発行しているのがVプリカと呼ばれるもので、以前は海外FXやバイナリーオプションの業者でも自由に使えたVプリカですが、足元ではいろいろと規制が入っているようで融通がきかなくなりつつあります。
今回はそんなVプリカについてまとめてみることにします。
もくじ
■海外FXにおけるVプリカ事情
海外FX業者を使うならば、投入資金の送金にこのVプリカを利用できないものか?と多くの個人投資家が思いつくと思いますが、実は海外FX業者では今やほとんどの業者で利用ができなくなっています。
2015年ぐらいまでは、あまりうるさい規制がなかったため、かなりの海外FX業者で使えていたのですが、最近ではほとんど受け付けてくれません。
実際に複数の業者に問い合わせたところ、無記名のカードなのでFX利用者自身の資金かどうかが判断できないことからお断りをしているとのことでしたが、一部の業者については本人のものであることが証明される書類があれば受け付けるとのことでした。
しかし実際にこの手の書類をどう手に入れるかが大問題で、事実上今の状況では海外FX業者は利用できないことが明らかになっています。
やはり最低デビットカードを作りませんと、カード決済はできないのが現状です。
■Vプリカ対応の海外FX業者
Vプリカが利用できる海外FX業者は、バイナリーオプションについては数社が対応しているようです。
また国内の仮想通貨取引所でも、ビットコインなどの購入のために利用ができる状況のようですが、現段階では10社近く問い合わせてみましたが主要なところはみな利用を中止しているのが現状で、残念ながら利用可能な業者を確認しお知らせすることはできない状況です。
唯一、趣旨は異なりますが、iAccountというオンラインウォレットの業者ではFX業者から出金された金額をこのプリペイドカードに入金して利用できるサービスを行っています。
これ自体はFX業者には直接入金できませんが、利益を国内でプリカを使ってATMから引き出すことは可能です。
■そもそもVプリカとは
Vプリカとはインターネット専用のVisaプリペイドカードです。
略してVプリカとよばれています。
Vプリカは日本国内在住の18歳以上であれば誰でも審査なく、メールアドレスなど簡単な登録のみですぐに口座開設することが出来ます。
・クレジットカードとの違い
クレジットカードは、カード会社が審査して発行する記名のカードということになり与信額もしっかりとつくことになりますが、プリペイドカードはカード会社と同じVISAが発行してはいるものの、あくまでチャージ(入金)した額を前提にして利用できるもので、カード自体には
利用者の名前も入らないのが大きな特徴といえます。
希望があればニックネームを入れることはできますが、必要なければそれは入れなくても使えるものとなります。
審査不要ですから即時発行でき、本人確認も必要ありません。
必要んおはアカウント開設と登録のみということになります。
そもそもこのVプリカは、ネット上での買い物などに使うことを想定されていますのでプラスチックのカードは発行されません。
ある意味では仮想カードということができるのです。
・Vプリカのメリット、デメリット
Vプリカのメリットはいくつも存在します。
まず年会費が必要ないことは大きなメリットとなります。
セキュリティロック機能もついていますから、使わないときにはマイページでロックしておけば盗まれたり不正利用されることはありません。
利用のたびに事前に設定した登録メールにメール配信されますから、利用状況もしっかりチェックすることが可能です。
利用明細は、WEB上で確認可能ですからいつでも見られて安心です。
残高のあるVプリカであれば、最大同時に10枚まで保有することができるので用途にあわせて使い分けも可能です。
逆にデメリットとしては、有効期限が発行から1年となっていますので、それまでに使い切りませんと残高は失効、カード番号は無効です。
また購入時に手数料がかかるのもデメリットのひとつといえます。
コンビニでの購入の場合は、5,000円以下の券種で一律200円、7,000円の購入で280円、10,000円の購入で390円の手数料が必要となります。
インターネットからの購入の場合は、一律200円の手数料となりますのでネットで購入するのがお勧めとなります。
ネット専用とはなっていますが、もともとVISAオンライン加盟店に入っちないところでは使えませんし、ネット以外の加盟店ではもちろん利用できません。
日本国内では使えないお店はかなり限定的ですが、すべては網羅できていないのが現状です。
さらに月額料金や継続契約(公共料金、電話料金、インターネット料金、保険料など)には使用できないのも痛いところです。
航空券やホテルの事前予約など、後で本物のカードの提示を求められるサービスも実際にカードがあるわけではないので当然利用はできません。
・「Vプリカ」の登録と購入の手順
Vプリカはコンビニで購入するのが一番早い方法となります。
セブンイレブン、ローソン、ファミリーマートなど主要なお店で購入可能です。
店頭で受け取った発行コードはつぎの手順で登録します。
1・VプリカのサイトにアクセスしMyページにログインします
2・Myページのトップにコードを入力します
3・SMS認証、電話認証を受け取ります
4・認証後Vプリカが発行ということにあります。
発行後はすぐに利用可能です。
またインターネットでも購入可能です。
カード決済はライフカードかVISA、マスターカードブランドが利用かのうとなります。
・Vプリカを購入する際の注意点
Vプリカは一定期間内にチャージした金額を使い切ることが必要になります。
眠らせておいて1年が過ぎてしまいますと結局利用できなくなってしまいますので、十分な注意が必要になります。
残った金額を使い切れない場合には、アマゾンギフト券などを購入しておけば必要な品物がでたときに購入することができて便利です。
Vプリカでは、未使用期間が3ヶ月を経過すると口座維持費が引き落とされてしまうので、気付いたら残高が消えていたこともありますから、必要がないのに大きな金額をチャージするのは避けたいところです。
■まとめとして
Vプリカはお手軽に利用できるプリペイドカードでメリットは多数ありますが、残念ながらこれを海外FXの入金に利用することは不可能な状況です。
間違って多額なカードを購入したりしないように十分に注意することが必要です。
Vプリカは数年前までは海外FXでも利用できたようですが、今後はこれが解禁される可能性は極めて少ないのが実情となっています。