■海外FXは儲かるのか?
FX(外国為替証拠金取引)と聞いて何をイメージするでしょうか?
勝てば大金持ち、という側面もありますが、負ければ一気に人生の終わり、というイメージもあるかもしれません。
ギャンブルの一部と捉える方もいますし、相当頭が良くないと儲けることができないと思われているFX初心者の方もいるかもしれません。
どれも本当のFXの側面といえますが、いずれにしても覚えておいておきたい事実のひとつとして、FXで勝ち組になれるはほんのごく一握りということです。
簡単に儲けることのできるものではありません。
なぜそうなのでしょうか?
今回はそのことについて考えてみたいと思います。
・ハイレバレッジの罠
レバレッジは投資家の大きな味方ですが、時に牙をむくこともあります。
さて、レバレッジはFX取引を進めていく中で非常に重要な概念となってきますが、レバレッジとはそもそもなんなのでしょうか?
FXでは取引会社に自分のお金を取引証拠金としてFX口座に預け入れることができるのですが、その証拠金の何倍かの資金で取引をすることができます。
これをレバレッジと言います。
例えば10万円証拠金を預けて、レバレッジが400倍だとしたならば、4000万円の取引ができることになります。
もちろん取引額が多ければ多いほどリスクは大きいですが、チャンスにもなります。
このレバレッジが日本国内FX業者は、せいぜい25倍程度でレバレッジ規制がかかってしまいます。
しかし、海外FXだと先ほど述べた400倍くらいが相場で、中には最大レバレッジ1000倍などの国内業者が到底真似できないようなハイレバレッジを提供する業者もあるほどです。
前の例を使えば、もし10万円の証拠金の場合なんと1億の取引ができることを指します。
これはFXトレーダーには大きなメリットである反面、逆にマイナスの方に転べば大きく損害を被ることを意味します。
自分の所得や実力、経験をしっかりと把握した上で、ハイリスクハイリターンな取引は避け、まずはローリスクで地道に取引を始めていくことをお勧めします。
・ギャンブルでは勝てない
FXと聞いて「ギャンブル好きだから始めようか」と思う方もいるかもしれません。
しかし残念ながら、ギャンブル的な感覚でやりたい人にはオススメできません。
FXはむしろ「運」よりも、情報収集をしてそれを分析する能力が重要になってくるからです。
リスク分散もでき、安全にあなたの資産を増やすこともできるわけです。
そのおかげでギャンブル性を軽減でき、だからこそ普通のギャンブルとFXが違う棲み分けになっているのです。
例えば、システムトレードなどの自動システムを使ってFXを成功に導いている人もたくさんいます。
効率よくコンスタントに資金を増やすことも可能ですし、攻めるときは高レバレッジで一気に勝負をかけるといったような戦略的に一攫千金が狙ったり、投資をして資産運用できるのがFXです。
・追証なしで借金にはならない
FXと聞くと、「ひとつ間違えば大きな借金を背負ってしまう」と考える人が非常に多い様ですが、実はどのような大損害をしても財産がマイナスになってしまうことは普通はないのです。
ただしそれは、追証というものがあるかないのかに関わってします。
追証とは、2015年に起こったスイスフランショックのような通貨危機で、為替の急激な変化に対してFX会社の強制ロスカットが間に合わず、損失分を顧客に請求する仕組みです。
この仕組みのせいで、借金をしてしまうケースもあり得ます。
この制度ですが、国内FX業者では追証が発生してしまいます。
しかし海外FXならば、追証なし、またはゼロカットシステムを採用している場合が多数です。
「借金のリスクがあるのはちょっとな、、、」と思っている方は、海外FXにはそのようなメリットがあるということを是非知っておいてください。
■自分が儲かるかどうか判断するためにデモ口座を試す
例えば野球を始めるとして、いきなり試合からは始めないはずですし、もしそうしたとしても結果は目に見えているでしょう。
テレビなどでルールを覚えたりキャッチボール、素振り、ノック練習などをしてから初めて試合、つまり本番望めるのです。
それはFXにも当てはめることができて、まずはデモ口座から初めて、練習をきっちりやってトレード経験を積んで、「本当に自分に向いていて、儲けることができる」と確信できてから本番の取引に移りましょう。
もしデモでマイナスばかりならば向いていない、もしくはまだまだ勉強不足ということになります。
しっかりと基礎から勉強して、デモ口座である程度安定して利益が出せるようになってから実際の口座開設をしましょう。
ただデモ取引ではスプレッドや入金手数料、出金手数料、取引手数料など各種手数料が無視されている場合も多々あります。
例えば実際にやってみて、自分は短期取引希望なのにその会社がどちらかというと中長期投資FX業者だとわかったりというようなこともあります。
スキャルピングで取引を進めたいと思っている方は、かなり大事なところなので特に注意しましょう。
■儲かるために必要なこと、まとめ
この様にFXは運ではなく、実力の世界なので儲けることは簡単ではないといえます。
そしてさらにFXで勝つというのは非常に抽象的表現です。
何を持って「勝つ」と言えるのでしょうか?
ある時たまたま買った通貨が大きくプラスに動いて大きな利益を得ることができたとしたらそれは「勝っている」状態かもしれませんが、大局的にみてその後FXで大損したならば、その人のFXは「勝った」とはいえません。
さらにいえばFXでロングポジション(長期投資の戦略)を取って、常に毎秒、レートをイライラしながらローソク足をチェックし、夜もろくに眠れずにストレスをおおく抱えて、利益を出している人もいますが、それは果たして「勝って」いるといえるのでしょうか?
このように「勝つ」というのは単に儲けた額出なくていかにFXで自分の意図したとうりに稼ぐかということなのです。
今一度何が自分の目標なのか、ゴールなのかをしっかりと確認した上で、計画的にFXを始めていきましょう。
それがFXで「勝つ」グループに入る条件といえるでしょう。