XMは一つの口座を開設しますと、さらに7つ、合計8つまで口座を追加開設することができるようになっています。
ほかの海外FX業者でも確かに一つ口座開設すれば追加で取引き条件の異なる口座を開設できるところは存在しますが、さすがに8つまで開設を認めてくれるところというのはXMだけの特典で、ずいぶんと大判振る舞いしてくれるものではあるものの、そこまでのニーズは正直言って通常の取引ではほとんど感じないものがありました。
しかし2018年8月にトルコ危機が起きてトルコリラが大幅に下落したことで、この8つまで追加開設ができるXMの口座の最適な利用法というものがあることを改めて感じさせられました。
今回は、そんなXMにおける複数口座活用法についてご紹介していきたいと思います。
もくじ
■口座間の資金、ボーナスクレジッド移動が実に簡単なのがXMの魅力
XMの場合ひとつ口座を開設すると、あとは特別書類等を提出しなくても、オンライン上で7つまで追加の口座開設が随時可能となります。
口座は、円建て以外にドル建て等にすることが可能ですが、日本人個人投資家の場合にはすべて円建ての口座にしておいて問題はありません。
また口座ごとにレバレッジの設定を変更することも可能になりますから、すべて888倍で勝負しないことも十分に選択肢に入れることができるのです。
それぞれ口座に残高が残っている形で、90日間取引がありませんと毎月5ドルが口座から引き落とされることになりますが、残高がない場合は90日の未利用で口座は自動的に凍結されることになりますから、必要な時にはまた改めて開設をすればよいのです。
また、XMの口座間で資金を移動しますと、移動分の比率に応じて獲得したボーナスもそのまま移動できる点が大きな魅力となります。
入金100%ボーナスで有名なFBSの場合には、口座間で資金を移動しますとすべてのボーナスが失われることになり、その使い勝手はXMと比べますとかなりよろしくないことがわかります。
口座開設は、ホームページ上のマイページに設置されているボタンを押せばリアルタイムで開設可能となります。
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口座の詳細は、それぞれの選択肢から選ぶだけでOKですから実に簡単です。
■異なる通貨ペアは異なる口座で管理するのがXMの最適な活用法
今回のトルコ危機では、トルコリラが激しく下落することなったのはご存知のとおりです。
海外FX業者ではリスクが高まったことから、いきなりレバレッジダウンとなったところはありませんでしたが、XMの場合には新規のポジションを作る事はできなくなり、保有ポジションのリカクと損切しかできない時間帯が結構長く続きました。
海外のFXユーザーは、日本の個人投資家ほどスワップ狙いだけでトルコリラを買うという層はいなかったようで、めずらしく取引上で大騒ぎにはならなかったようです。
しかし、複数の通貨ペアを同一の口座で売買管理していた場合には、トルコリラの急落から含み損が拡大してしまいますと、特定通貨ペアの損失がほかの通貨ペアの取引にも支障をきたすという事態に追い込まることは確かです。
またNDD方式ということで、カバー先のインターバンクなどがプライスを出さなくなるとスプレッドが大きく広がるということはみられましたので、思わぬ形でロスカットを余儀なくされたケースがあったこともどうやら事実のようです。
しかし複数の通貨ペア、たとえば3つの通貨ペアと日経平均などのCFDを売買するときに、あえて1つの口座だけでまとめて売買せずに、4つ口座を開設しそれぞれに必要資金を投入して個別に管理していけば、まさかのときでもそれぞれの通貨ペアごとの取引にゼロカットで損切りしてお仕舞いにすることができ、ほかの通貨ペアには一切損失の影響を与えずに済むことができたのです。
XMでトルコリラ関連で取引できるのは、ドルトルコリラとユーロトルコリラが中心ですが、どちらも価格が出ないということはなかったものの、やはり一時的に猛烈にスプレッドが拡がるといった状況に陥ったことから、含み損が拡がり大きな損失危機にさらされたユーザーはそれなりに存在したはずです。
こうしたときに損失上限と証拠金としておけば、大暴落が起きても一切追証を求められずに、その口座だけがゼロカットを適用になり、ほかの通貨ペアやCFD取引きには一切影響を与えずに済ませることができたのです。
これは、XMならではの秀逸な取引方法ということができます。
国内の個人投資家は、とにかく自分の判断とルールでロスカットを行うことが非常に苦手な存在として世界的にも有名ですが、ゼロカットシステムを自らのロスカットルールにしておけば、投入資金以上の損失は絶対出ませんから、国内業者などで取引をしてまさかの事態で証拠金をすべて失った挙句に追証を求められるよりも、相当安全な取引が可能になるということは覚えておいて損はありません。
まさに海外FX業者の、最善利用法ということができるのではないでしょうか。
相場の暴落時には、ストップロスがスプレッドの広がりでうまく履行できないケースがあるものですが、ゼロカットシステムを利用すれば口座投入資金以上は一切損失を食らわないわけですから、まさにこういう時に利用すべき仕組みと言えるわけです。
国内では、じりじり下がり続けたトルコリラ円を、下落時に損切撤退して一度やめればいいのに、また買い足すという結果的には単なるナンピンのような行為を延々と行って、最終的に暴落時に追証を求められてしまう非常に厳しい状況に陥った個人投資家が多数発生してしまったようです。
この場合でも、ゼロカットシステムをうまく使いこなせば、最大888倍などという見かけ上は無謀に見える取引でも、当初から想定した損失上限額以上は一銭たりとも多く損失を出さずに済むことができているのです。
これは海外FXならではのセキュアな装置であり、さらに8つまで口座開設できるXMならではのメリットとなったことは言うまでもありません。
■今後のリスクイベント時でも十分利用価値があるXM口座
今後、通貨ペアごとにリスクイベントは益々継続しそうな状況です。
たとえばBREXITで、英国が無条件のEUからの離脱を敢行するとなった場合、当然その前後でレバレッジが50倍に下げられるといった特殊な取引条件に一時的に切り替えることが想定されますが、仮に証拠金を足すことができなくて強制決済になっても、投入した証拠金以上の損失は免れますから、非常に安全に取引を行うことが可能になるわけです。
過去にもBREXIT投票開票時、米国大統領選挙開票時、フランス大統領選挙開票時などには、一時的に特定通貨ペアで50倍や100倍のレバ規制が発動されたことがありましたが、それ以外の突然の取引条件変更時にも、その影響と損失を最小限にとどめることができるのが、通貨ペア別の口座開設利用法になるのです。
海外FXのゼロカットシステムといった、顧客の必要以上の損失を回避する取引条件特性を最大限に活かすのであれば、通貨ペアごとに口座をかえて必要最低資金で運用するというのは、実は国内で25倍のレバレッジで取引するよりもかなり安全で賢い売買法となるのです。
ロスカットを設定し、一定の損失以上絶対に出さないようにするためにも、ゼロカットシステムを有効利用することがお勧めです。
■FXのみならずCFDなども口座をわけて売買管理するのが確実な方法
1つの口座で、異なる商品や通貨ペアなどを自在に売買できるのが、XMのMT4なりMT5を使った取引の魅力ですが、オールインワンの口座管理になりますと、一つの通貨ペアや商品で損失がではじめると、ほかの通貨ペアが巻き沿いを食らって結局証拠金すべてを失う、ということもハイレバレッジだけに十分に起こりうる事態なのです。
最初から必要最小限の資金だけを個別の口座に入金しておけば、取引き前から最大損失を自ら完全にコントロールできるというのがうまいゼロカットシステムの利用法となるのです。
奇しくもトルコリラショックで、この通貨ペアごとに口座を分けて取引するやり方が、非常にうまくワークすることが改めて感じられたわけですが、国内の店頭FX業者にはないこの大きなサービスを、よりうまく利用する方法を考えてみるべきではないでしょうか。
XMなら、とくにそうした利用法を最大化させることが実現できる、海外FX業者のなかでも非常に魅力的な口座であることがわかります。
単にハイレバレッジだけに気をとられるのではなく、こうした細かいサービスをいかに効率的で安全に利用していくかが海外FX取引きで成功する秘訣にもなるのです。