もくじ
海外FX業者選びの注意点
日本国内だと最大25倍のレバレッジ規制がかかってしまうのですが、最近そのレバレッジ規制のない海外FX取引業者、国外FX業者に注目が集まっています。
他にも最低入金額500円からできたりスリッページやリクオートがなかったり、追従がなかったりと国内FX業者と比較にはない魅力がたくさんあります。
そして何より海外企業の方が運営の透明性が高いので何をしているかわからない日本のFX国内業者よりも安心という声も聞くほどです。
その一方国内FXと勝手が違う海外なのでどの証券会社を選んだら良いか、取引方法、口座開設方法はどうなのか、というのがなかなか一人ではわからりません。
リソースを集めようにも基本的には英語で書かれているので英語が苦手な方には敷居が高いように思えます。
そこで今回海外FXを選ぶ際に特に注意すべき点、そして選ぶ方法をまとめてみました。
また私自身、数ある海外FX業者の中で、XMを利用するに至った経緯を書いた記事もあるので、是非参考にしてみてください。
ライセンスをもっているか
海外FX業者が金融ライセンスを取得しているかどうかというのは非常に大事な指標になってくるでしょう。それによって信用度が全然異なってきて、リスクも違ってきます。
これは簡単に言えば各国の金融監督機関に登録しているかどうかを示すものです。国によって基準は違ってくるのですが、認可されていないという事はそれだけ危険、と捉えてもらって大丈夫です。
いくつかの企業は法人登録番号をさもライセンスであるかのように見せて、登録業者のようなふりをします。
騙されないように本物であるかどうか金融監督機関一覧をしっかりと確かめましょう。
https://mokuzai-points.jp/2017/02/15/%E6%B5%B7%E5%A4%96fx%E6%A5%AD%E8%80%85%E3%81%AE%E3%82%82%E3%81%A4%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%82%BB%E3%83%B3%E3%82%B9%E3%81%AE%E7%A2%BA%E8%AA%8D/
本社がタックスヘイブンにあるかどうか
たとえライセンスがあるからと言って安心してはいけません。
なぜならその海外FX会社が本当にその国の金融規制当局から金融ライセンスを取得しているのかどうかはまた話が違うからです。
タックスヘイブンの地区に本社を置いて、甘い基準の金融ライセンスの取得をするといった事をしているFX会社も少なくありません。
ここはよく注意しましょう。
世界での評判も見る
そのFX会社がユーザーからどういう評価を受けているかという事はもしかしたら一番大事かもしれません。
利用者の生の声や口コミが聞けるから信憑性が抜群です。
大体の取引量もここから想像できるかもしれません。
ただしやはり英語が得意でないと難しいかもしれませんが、例えば「FX broker reviews 2016」などと検索してみてください。グラフィカルにどこが人気かなど示してくれるサイトも多く、たとえ英語が読めないとしても一定の情報が得られ、注目サービスがわかるからです。
信託保全されているか
まず大前提として破綻しそうなFX業者を選ばないということはいうまでもないですが、それを踏まえた上で、信託口座に我々の投資した資金を預け入れているかどうかを確認しましょう。
日本のFX業者は信託保全は義務なのですが、海外の場合はそうでないからです。
例えば、万が一そのFX会社が倒産してしまった場合にそのお金がまったくもどってこなかったとしたら大損害ですよね。
信託保全されていたらそのような場合でも資金が我々の手元に返ってきます。
さらに信託保全にも種類があるのでちゃんと抑えておきましょう。
大きく分けて「完全信託保全」、「一部信託保全」、「分別保管」の3つがあるのですが、「完全信託保全」を選びましょう。
「一部信託保全」「分別保管」だった場合証拠金の一部しか返ってきません。よくよく注意しましょう。
出金に時間がかかるかどうか
これも大事な指標となるでしょう。
いざお金が必要となったときに引き出せなかったらどれだけ儲けたとしても意味がないですよね。
見落としがちですが利用の段階で大事なポイントです。
スプレッドの広さ
スプレッドとは簡単に言ってしまえばFX会社のシステム上の取引手数料みたいなものですが、海外FXは日本のものと比べてスプレッドが概して狭いです。
つまり1回あたりのトレードコストがかからないのです。
低資金でのトレードを始められる方、短期売買を中心にやっていかれるFXトレーダー、スキャルピング志望の方はFX取引を始める上でここが肝になってくると思います。
なぜかというと掛けることのできるレバレッジが自動的に減ってくるので、一回の取引による儲けがその分少なくスプレッドで引かれた分がダイレクトに響くからです。
場合によっては値段が上がったときに売ったのにもかかわらず、スプレッドのせいで平均して結果的にマイナスになってしまうなどという事もありえます。
これでは計算機で計算した通りにはいきません。
約定力の高さ
先ほどの話に関連するのですが、約定力の高さはスキャルピングをやっていかれる方には、かなり大事な要素なので抑えておきましょう。
約定力については注文をだしてから決まるまでのスピードと捉えておいていただければ大丈夫です。
厳密にクリックした時の値段で取引されるとは限らなく、そのタイムラグが命取りとなる時も多々あります。
日本語対応があるとは限らない
先ほどから言ってきたように海外のFXなので基本的にはその国の言葉でサービスが展開されています。
もちろんほとんどの場合英語でもサービスを受けられますが、日本語のものがあるとは限りません。
英語が得意な方は大丈夫なのですが、そうでない方は日本語ザポートがあるかどうかというのは本当に重要な要素となってきます。
インターフェースが変わらないのでなんとなく取引はできてしまうかもしれません、しかしいざ問題が起こったとしてすべて自分で英語を使って解決できるでしょうか?
安全性という意味では日本語サポートがあるかどうかというのも本当に決定的に大事になってきます。
税金について
海外FX口座も課税対象
よく勘違いされている方がいて、税金逃れのために海外FXを始めたいという方がいるのですが、円口座でも海外FX口座でも課税はしっかりとされます。
ポンド円、ドル円、何をしようと東京国税局によれば海外取引口座での税金は「総合課税」の対象となります。
会社員の方は20万円以上、扶養家族、年金生活者の場合は38万円以上の利益で確定申告をしなければなりません。
そして総合課税の場合は利益によって税率が変わってくるので、日本と同じような感覚で行わないように注意しましょう。
税金逃れをすればそれは立派な犯罪です。
それをよく理解した上で海外FXを始めましょう。
その他の注意点
口座開設時の注意点としては、うっかり日本語でタイプしてしまわないことです。
海外旅行で飛行機の入国審査の上に日本語で書きませんよね?
それと同じで情報入力は英語で書きましょう。
ボーナスキャンペーン、入金ボーナスの実施などは魅力的ですが、上部の情報でうっかり選んでしまわないよう気をつけましょう。
そのほかSTP取引&ECN口座やシステムトレードなどのサービスの充実ぶりも考察の対象ではありますが、基本的なところから考えていくことをお勧めします。
何よりもリスク回避が先決だからです。以上が海外FXを選ぶときの注意点でした。
どのFX会社を選ぶにしてもメリット、デメリットがあります。
自分にとって大事なFXサービスは何なのか、どの要素が絶対に必要なのかちゃんと見極めて、ご自身の満足のいく海外FX会社をしっかり決めて資金管理していきましょう。