もくじ
■海外FX口座へのクレカ入金
海外FX口座の利用で、国内FX業者における取引と最も異なるのが入出金のプロセスです。
それもそのはずで、利用しているとほとんど意識はしなくなりますが、海外業者というのはその名の通り海外に本拠地を置いている業者ですから、海外に資金を送り出し、利益は海外から戻してもらうことを実施しているのです。
国内における資金移動よりも、複雑で制限があるのは当たり前のことです。
それでも入金についてはある方法を使うことにより、国内業者でのリアルタイム入金を同じようなベネフィットを得ることができるようになっています。
それがクレジットカードによる入金です。
今回はこのクレジットカード利用のメリットと、注意点についてご紹介します。
VISAなどの様々なクレジットカードが使える
クレジットカードは商品購入の際に、一時的にカード会社からお金を借りて、後で(月末など)決済口座から支払うことができるカードです。
そのカードのポイント還元のために使っている人も多いと思います。
例えばそのポイントを使ってANAマイルなどを貯めることができたり、最近は比較的作りやすい楽天カードも人気のようです。
具体的な商品だけではなくサービスの購入にも使用でき、Webサービスの一形態であるネットショッピング、またはオンライン海外FXサイトでの入金にはクレジットカードが使えます。
クレジットカードを利用すれば海外FX業者にも簡単に入金が可能になります。
殆どの海外FX業者は現在VISAカードを中心としてクレジットカードでの入金を認めており、手数料は一切かかりません。
また国内業者と同様にリアルタイム入金が可能ですから、かなり便利でお得な入金を実現することができることになります。
ただ、入金にあたってはカードの支払い限度額との関係がありますので、100万円入金したいと思ってもカードの月額が30万しかなく、ほかですでに利用がある場合には20万円しか入金できないといった問題がおきることは事前に認識しておく必要があります。
■クレジットカードへの出金
ショッピング枠のキャンセル扱い
さて、クレジットカードはクレジットカード入金はもちろん決済方法として出金も可能です
クレジットカード出金と聞くと不思議な感じがしますが海外FXでは普通に行われていることです。
しかしそれにはちょっとしたトリックがあります。
実はクレジットカードから入金した合計額と同様の額まで出金する場合、出金はクレジットカードに返金という形でなされます。
入金額と同額までしか出金できない
そのような出金方法なので、もちろんクレジットカードではカード入金分と同額までの出金しかできません。
このことはしっかりと理解しておかないと、出金したい時に出来なくて不要なパニックを起こす可能性があります。
またクレジットカード会社によってはキャンセル扱いが翌月、2ヶ月後など時期によって色々ことなって来るので、いつキャンセル分が戻って来るかどうかはご自身の申し込んでいるクレジット会社にそれぞれ問い合わせる必要があります。
もともと多くのFX業者は、マネーロンダリングに加担しないようにできるだけ入金されたルートを通じて出金をするようにしています。
このためクレジットカードから30万入金があった場合は、出金時でも30万円分はそのルートを使って出金するというのが基本的なルールになっています。
最近のクレカへの出金はほぼ4営業日程度で戻ってくるようになっていますので、大きく遅れることはない状況ですが、あくまでカード会社の事情ですから個別のカード毎に対応が違う点はしっかり理解しておくべきです。
儲けた分は海外銀行送金など違うルートで出金
実際に証拠金を入金して利益がでますと、利益部分は別の方法を利用して出金することになります。
これまではネッテラーやSkrillなどのオンラインペイメントシステムを使って出金し、専用のデビットカードでATMから現金を引き出すといったかなり便利な方法もありました。
しかし国内の金融当局からの厳しい働きかけで、こうしたサービスのベースを提供していたマスターカードがこの領域から完全撤退してしまったことで、今ではほとんどこれらのルートが利用できなくなってしまいました。
日本国内の利用者に限定してこうした状況が発生している以上日本の金融庁からのプレッシャーがかかったことはほぼ間違いないものと思われますが、
足元では一番確実なのが銀行経由の海外送金ということになります。
しかしこの銀行経由の海外送金は、送り出すほうの銀行の取引手数料を海外FX業者が支払ってくれても着金の手数料は個人負担となるため、どこの銀行で受け取るかによってまったくそのコストが異なるものになる点はあらかじめ理解しておく必要があります。
最近ではさらに新しい形のオンラインウォレットであるMybitwalletやiAccountなどの利用を導入する業者も増えていますので、こうしたサービスを利用するのもひとつの手となります。
■ポイントをためるためにクレジットカードを利用するのは邪道
クレジットカードを利用してFX入金を行えば、たしかにポイントが非常に多くことになります。
とくに海外FXは海外利用となりますから、そのポイントも通常より多く設定している業者がることは事実ですが、前述のように利用したクレジットカードは出金時にキャンセル扱いになるためポイントも返却するケースが増えることになります。
したがって海外FX取引をこのクレカのポイント稼ぎのためだけに利用するのは大きな間違いとなりますし、むしろ適切な出金に間違った判断を齎す可能性もあるため十分な注意が必要です。
ただし、XM以外の業者ではクレカにキャンセル扱いで出金させない仕組みをとっているところもありますので、この場合には間違いなくポイントを稼ぐことが可能です。
ひとによってはエアラインのマイレッジカードを利用して年間でかなりのマイレージを稼ぎ海外旅行の飛行機代に充てている兵も存在するようです。
■まとめ
クレジットカードによる海外FX業者への入金はリアルタイムに口座に反映されることから非常に便利ですが、本当に現金をもっていてクレジットカード決済をしている場合は問題ありませんが、基本的に借金をしていることになりますから、過度な利用は禁物です。
そういう意味では、リアルタイムで現金決済となるデビットカードを利用したほうがかなり安全で安心となります。
またポイント狙いでクレジットカードによる入金を利用する方も多いと思いますが、儲かって出金となるとそもそもの入金をキャンセル扱いにするケースもあるのでポイントは安易にはたまらない可能性があることもしっかり認識しておきたいところです。