もくじ
■海外FXにおけるトレード手法の種類
FX業界には様々なトレード手法があります。
そこでここでは、海外FXにおけるトレードの主な手法を見ていきます。
中には非常に似ているものもありますが、正確に理解しておきましょう。
1・スキャルピング
スキャルピング取引の超短期売買となります。
指値注文スキャルピングなどのかなり細かい戦略もあります。
これは海外FXだからできることで、国内FXでやると取引違反となり最悪口座凍結となる可能性があります。
これは2つのFXのシステムが関係してきます。FXには比較すると大きく分けて二つの取引システムがありDD(ディーリングデスク)方式とNDD(ノンディーリングデスク)方式です。
日本国内では主にDD方式が多くこれは顧客の注文が、そのまま為替市場に出されているわけではありません。
一方NDD方式はディーラーを介さず市場と直結してトレードする取引方法で、海外FX企業に多いです。
問題はDD方式が顧客が損をすればするほど業者が儲かる仕組みになっているため、スキャルピング(短期売買による取引スタイル)で顧客がじゃんじゃん利益を儲けられては困ってしまうわけです。
このような背景から、本当に凍結がよく起こっているのはむしろ日本FX業者の方なのです。
どういう理屈かというともしFXトレーダーが多額の利益を出し続けるとDD方式の企業にとっては都合が悪いため、FX会社側の身勝手な理由で、口座凍結、もしくは出金拒否をされる場合があります。
逆にNDD方式はむしろFXトレーダーが利益を出してくれた方が会社として儲かるので、スプレッドが一般的に低く、トレーダーが儲け過ぎているからと言って口座凍結や出金拒否を行うことはまずないと言っていいでしょう。
なのでスキャルピングなどの取引手法なども可能なFX業者が多いのです。
またプラスになったと思っても約定スピードに関係するスプレッドや取引手数料のせいで取引結果がマイナスになってしまうと言うことも起こってくるので、各業者ごと平均スプレッドなどの確認がしっかり必要です。
2・デイトレード
上のスキャルピングと非常によく似ていますが、デイトレードはスキャルピングよりは少しだけ期間が長い、短期売買となります。
以前はスキャルピングもデイトレードのうちだったのですが、あまりにも早い取引方法(スキャルピング)が登場したため、このように定義が分かれました。
その名前の通り、日単位のトレードです。
スキャルピングの場合はハイレバレッジをかけるにしても、pips数の上下が少ししたら即売ってしまうので、一回の取引で劇的に設けをとることはありませんが、デイトレードなら、時期を狙ってスキャルピング同様に口座に資産が少なくても、ハイレバ取引で資産を劇的に増やすことができます。
3・スイングトレード
スイングトレードはスキャルピングやデイトレードよりは取引期間が長く長期取引よりは短い中長期売買となります。
一番基本的な取引方法といえるでしょう。
FX初心者はスキャルピングやデイトレードなどにすぐ手を出しがちですが、まずはスイングトレードなどで基本を覚えるというのもオススメです。
4・両建て
FXには両建てというトレード手法があり、国内FX業者では真似できないような、海外FXの2大特徴であるハイレバレッジと0カットシステムを応用したトレードシステムになります。
両建てではロングポジション(買い)とショートポジション(売り)の口座をそれぞれ用意し、FX口座に入れる資金はFX通貨ペアはドル円、ユーロドルなど基本的なものでも構いません。
両建てを注文する際、入金額はどちらも同じ額で構いません。
これでレートがどちらに動いても利益を獲得できるようにするためです。
これが両建てというFX手法の特徴となります。
どちらにもハイレバレッジでポジションしているので、必ずどちらかの口座は勝つことになり、片方は必ず利益確定になります。
しかし片方の取引口座は敗けるので、証拠金維持率が維持できなくなりマイナスになりますが、追証なしなので、どれだけ損をしても借金になることはありません。
つまり下は上限があるにもかかわらず、上はハイレバレッジでどこまででも伸びていくので、損益通算してプラスになるというのが、両建てのカラクリとなります。
しかし例えば、思ったより利益の動きが少なく、片方の口座がロスカットにならないという場合においては損得が差し引き0さらにスプレッド、手数料合わせるとマイナスにさえなる可能性があります。
さらに中途半端な動き方をして片方の口座がロスカットになるギリギリのラインを下回るような値動きをした場合、ロスカットで0になってしまうので、大損をしてしまうことになります。
このような理由から変動幅が小さいと損失が上回るので、あらかじめアメリカ雇用統計などの重要経済指標や窓が開く市場オープンを調べて、そこを狙って目標利益を立てて両建てするのが効果的でしょう。
両建ては目標pipsを立て、ロスカット水準などをしっかりと調べ、目標利幅を計算し、戦略的にすれば効果的に儲けることができる投資手法ですが、必ず儲かる必勝法ではないことに注意しましょう。
5・OCO注文
名前を見ただけでは理解できませんが「One side done then Cancel the Other order」の略となり、優先順位なく2つの注文を同時に出し、どちらの注文かが確定するとどちらかが、損切りとして取り消されます。
相場がどちらに動くかわからない時にリスクのために非常に役に立つ手法です。
6・テクニカル分析
テクニカル分析はチャート分析とも呼ばれます。
トレンド相場をグラフで分析する方法です。
ローソク足を見て為替相場を分析するのはFXの基本でもありますが、これもテクニカル分析の一つとなります。
そのほかにも各業者サイトから提供される取引ツールを使った分析も、テクニカル分析の手法の一つとなります。
7・ファンダメンタルズ分析
ファンダメンタル分析もテクニカル分析と混同されて考えられていますが、ファンダメンタル分析はアメリカ雇用統計発表、米小売売上高、FOMCなどの重要経済指標発表から米大統領選などの政治的事件を用いてFXのトレンドを分析していきます。
実際のFX取引では、テクニカル分析とファンダメンタルズ分析の両方をうまく活用していくことが多いでしょう。
全体的なトレンドと戦略をファンダメンタル分析で、そして具体的にどのタイミングで売買するのかを細かく見ていくためにはチャートを分析していくテクニカル分析が効果的でしょう。
■テクニカル分析を利用した手法
1・インジケーターを使用した手法
インジゲータはローソクチャートの進化版みたいなもので、チャート上に移動平均線やボリンジャーバンド、MACDなどの指標を表示するプログラムです。
これを使用することで自分で上値抵抗線や下値抵抗線などのトレンド線を描いたり、予想したりすることなくコンピューターが自動で計算してくれるため、手間が省けるだけでなく初心者でも精度の高い予想をすることができます。
2・オシレーターを利用した手法
自分でチャートを見る分には「上がりすぎている」、または「下がりすぎている」など、どうしても情報を主観で見てしまう時があります。
そんな時、相場状況を客観的にデータを検証してくれるサービスが、オシレーター系のFXツールです。
うまく活用することで冷静に取引することができます。
これらツールも基本的には無料で使えます。
■トレード手法まとめ
このようにFXには様々な手法がありますが、FXブログ記事でレビューやFX商材で紹介されているような万能な方法はありません。
どれが一番ということはなく、それぞれ長所も短所もあります。
それは自分のFXに裂ける時間や、口座残高、または正確によって異なってきます。
またどの手法を選ぶかによって自然とどこのFXブローカーで口座を開設するのかも決まってくるのです。
もちろんその際には、詐欺業者ではなく信頼性のある会社をかをどうか見分ける、金融ライセンスがあるかどうかや信託保全をしているかどうかなどは最低限調べなくてはなりません。
ただ一つ言えることはFXはギャンブルではなく、このように手法がちゃんと確率していて、戦略的に進めることができるものだということです。
このようなことから資産運用としても有効なのです。
是非自分なりの取引スタイルを見つけて、口座開設をし、FX取引を進めていってください。