海外FXの口座へ入金を行う場合、様々な方法があります。
リアルタイム入金としては、クレジットカードやデビットカードによる入金が一般的ですが、業者によっては海外送金よりも手軽で簡単なWebMoney(ウェブマネートランスファー)でも入金を行なう事が可能となっています。
クレジットカードを持っていない方など、入金方法に何かしらの事情がある方はWebMoneyを利用するケースがあるのです。
この記事では、WebMoneyを用いての入金についてご紹介します。
WebMoney公式HP
https://www.wmtransfer.com/
もくじ
・すべての業者は利用不可で徐々に下火のWebmoney
WebMoneyは、一時期海外FX業者での入金方法として広く採用された時期がありましたが、今では逆にかなり下火になってきてしまっています。
そのためWebMoneyにて入金を行う場合は、今現在取引に利用しているFX会社で、WebMoneyによる入金ができるかどうかを確認してから利用を開始する必要があります。
・であることに注意
この記事で説明するWebMoneyというのは、日本で馴染みのあるWebMoneyとはまったく別物です。
コンビニなどで見かけるWebmoneyは、KDDI(au)の完全子会社である日本の会社となっています。
このWebMoneyでは、海外FXの口座へ入金を行なうことは不可能となっていますので注意してください。
今回紹介しているのは、WM Transfer Ltdが展開しているWebMoneyの紹介ですので、間違えないようにしてください。
・日本在住者は利用不可の場合がある
もともとこのWebmoneyは、日本このコンビニでよく見かけるWbmoneyプリペイドカードの発行会社とはまったく別物です。
1998年に、ロシアにおいて電子決済を始めたサービスプロバイダーであることから、欧州とロシアがいまだに強いエリアであり、使用できる通貨には、USD・EURの他、RUB(ロシアルーブル)やUAH(ウクライナフリブニャ)などが含まれているのが大きな特徴となっています。
しかし、2017年ごろから日本からWebMoneyにログインしようとすると、ログインに必要となるSMS認証時にたびたび障害が起きているという報告もでており、使いにくいサービスとなっているようです。
また国内からの利用者が少ないこともあり、日本語対応がないことから不安を高める要素になっていることは事実です。
・手数料がかかる
WebMoneyを利用する場合、サインアップや利用者からのWebMoneyの受け取りは無料で行なうことができます。
しかし、WebMoneyから送金する場合は、0.8%の送金手数料がかかります。
勿論、これは海外FX口座に入金する場合も同様であり、入金額の0.8%が送金手数料として徴収されることとなります。
業者によっては、そのコストを負担してくれるところもありますが、もちろん自己負担を強いられるところもあるので注意が必要です。
金額は10万円で800円ですから、たいした負担ではありませんが、できるだけこうしたコストをセーブしたいトレーダーにとっては余分な費用となります。
・WM Transfer Ltd(ウェブマネートランスファー)ってどんな会社?
WM Transfer Ltd(ウェブマネートランスファー)は1998年に設立された会社であり、利用者はすでに3600万人以上いるとされています。
もともとは前述の通りロシアで利用されていたサービスでしたが、その後全世界で利用され、現在では多くの会社が決済代行業者として採用しています。
WM Transfer Ltd ではUSドル、ルーブル、ユーロ、そしてフリヴニャなどの通貨を預金する事が可能であり、匿名で送金することもできます。
WebMoney公式HP
https://www.wmtransfer.com/
・WebMoneyで入金可能な業者
では、実際にWebMoneyで入金可能な業者をご紹介していきます。新規口座開設時にご参考ください。
Traders Trust(トランダーズトラスト)
Traders Trustは2009年に設立されたまだまだ新興色の強い業者ですが、高い約定力や100%STP方式など優秀な取引環境を提供していることもあり人気が高いです。
また、12言語で世界中の顧客にFXサービスを展開しており、当然日本語にも対応しています。
日本人によるサポートがあるのは大きなメリットと言えるでしょう。
IFC Markets(アイエフシーマーケッツ) IFC Marketsは2003年からサービスを開始しており、銀行とのコネクションが強い会社という特徴があります。
また、1ドルから取引を行なう事が可能ということもあり、海外FX初心者の方でも気軽に取引を行なうことができます。
顧客の資産を守るために米国最大手保険会社である「AIG」の保険もかけてあります。
LAND-FX(ランドエフエックス)
LAND-FXは2013年からサービスを開始した新興ブローカーであり、アメリカや中国・日本・フィリピン・ロシアなど全世界13ヶ国に支社を持っています。
また、2016年には英国FCAライセンスを取得したこともあり、信頼性も人気も急上昇している業者です。
低スプレッドや最高水準の約定力など提供している取引環境も申し分ない業者となっています。
■WebMoneyを利用するメリット
WebMoneyを利用して入金すると以下のようなメリットがあります。
①匿名で入金を行なう事が可能
海外FXではクレジットカードや銀行送金などでの入金方法も採用していますが、いずれも個人情報を同時に送信することになります。
中には「クレジットカードなどの個人情報は送りたくない」という方もいらっしゃるのではないでしょうか?
匿名で送金が行なえるWebMoneyならばあなたの個人情報を送らなくとも入金が可能となるので、そういう方の選択肢としてはしっかり機能しそうです。
②クレジットカードを持っていない場合でも入金が可能
海外FXの入出金方法で、最も用いられる入出金方法が海外銀行送金です。
しかし、海外銀行送金を利用すると何千円と高額の手数料がかかってくるため、最近では入金方法としてクレジットカード入金が主流となりつつあります。
ただ全てのFXトレーダーがクレジットカードを持っているわけではありません。
また、中には「審査に通過できない」という方もいらっしゃるでしょう。
WebMoneyならば、審査も必要なく手数料も0.8%と低めです。
たとえ10万円入金したとしても、かかる手数料はわずか800円となっています。
入金額がよほど高額でない限り、WebMoneyは海外銀行送金よりも手数料が安くなるのです。
ただし、最近ではクレジットカードのように利用審査でうるさくなく、申し込めば100%ほとんど通過できるデビットカードも国内では普及しているためこうしたサービスをあえて利用する必要があるのかどうかはよく考える必要がありそうです。
■まとめ WebMoneyが利用できる業者は極めて限定的に
WebMoneyは「匿名入金が可能」「手数料が0.8%」といったメリットがありますが、あまり個人情報の送信に抵抗が無い方にはクレジットカード入金の方がメリットは大きいといえます。
しかしクレジットカードなりデビットカードならば、まったくコストがかからないという違いがあることもまた事実です。
また本人確認の手続きや、出金に関しては非常に手続きが煩雑、かつ日本語対応のページも設けられていませんので正直なところ積極的に利用するべきサービスとは言えない状況です。
しかし、いつも行なっている入金方法が使えなくなった場合のことを想定するならば、対応策としてWebMoneyのアカウントを作成しておくと海外送金よりは便利といえそうです。
実際カードが悪用されて使用停止にした場合などは、別の入出金ルートを確保しておくのは有効といえます。
だだし、足元ではこのWebmoneyの採用を取り消すFX業者が非常に増えてきています。
FBS,FXPro、XMなどでは静かにその利用が削除されており、電子決済として海外FX業者では、必ずしも主要な決済手段ではなくなっていることだけはあらかじめ理解して利用することが必要になりそうです。
WebMoney公式HP
https://www.wmtransfer.com/