もくじ
■海外FXにおける法人設立について
・節税対策になる
海外FXの利用で、専業トレーダーとしてある程度の金額を儲けれるようになってきたなら、個人FXや個人取引ではなく法人として海外FXをしていくことも考慮のひとつとなります。
法人化したからと言って、取引方法やトレード環境がガラリと変わるわけではありませんが、まずFX取引で法人で口座開設をしてFX業者となる一番にメリットとなるのが、節税対策になるということです。
のとほど詳しく解説しますが、法人化により大きな減税が達成できます。
たとえば法人化した場合に、役員報酬という形で自分に支払いしたり、奥さんに支払いすることでかなりの節税となります。
その場合、役員報酬をいくらにするかなどということは税理士に相談することをお勧めしますが、税金をコントロールできるというメリットが得られます。
・会社設立費用がかかる
デメリットの一つとして、会社設立費用がかかるというものがあります。
法人化するには、特別な手続きが必要で自分一人でやろうとすると、ある程度勉強をしなくてはならなくなり時間がかかってしまいます。
専門家に頼むとなると、20-30万のコストがかかってきます。
株式会社ではなく、合同会社形式の場合は10万円程度で済むことが多く人気のようです。
設立後も、さらに法人住民税という税金が毎年7万円ほど発生し、さらに確定申告などで税理士をつけることになると毎月2万円ほどかかってくるため、決算報酬も含め年間30-50万ほどの手数料がかかってきます。
このようなことから、FXをはじめたばかりのFX初心者にはお勧めできるものではなく、最初にある程度の資本金が必要ということが伺えます。
・健康保険料の支払い義務
個人でFXトレードをしていると、国民健康保険がその所得によって決まってくるので、儲かった分だけ保険料が高額になってきます。
そのために法人化をして、その保険料を抑える方法もあります。
そして法人化したことで、社会保険に入ることができます。
これにより、いくら儲けようとも国民保険料がかからないことになります。
■個人と法人の税率の違い
・個人は最大50%
FX口座で儲けた収益は、すべて雑所得とカウントされ所得税に関わってきます。
個人の払う所得税は利益によって変動し、課税所得となります。
しかしその最大所得税率は、課税所得金額の50%にも及び、2000万の利益の場合半分の1000万に減ってしまうことを意味します。
・法人は最大25.5%
しかし法人ならば、FX収入年間800万円以上で一律課税所得額の25.5%となり、同じ2000万稼いだ場合の税金が510万となります。
このように、法人しているかしていないかでで、半分近くも税金が変わってしまう場合があるのです。
・海外FXで稼いでいるほど法人のほうが良い
会社の事業所得となってしまうため、個人口座と違い会社の銀行口座からの給料となるため、ボーナスとするなどのいろいろな手はありますが、自由に使うことが少し難しくなってしまうというデメリットはありますが、このような理由から稼いでいる人ほど法人化を進めた方がいいと言えます。
・法人のほうが節税できる利益ライン
法人にした方が節税できるかと言うラインは、それぞれの立場で違ってきます。
ある程度の利益をだして、FX所得が豊富にあって必要経費が支払えるのであれば法人化はありと言えます。
逆にFXによる儲けがまだまだ少ないのなら法人化するのは早いでしょう。
取引口座の取引証拠金のことで頭がいっぱいになっているうちは、まだ個人でFXトレーダーをしていくほうがいいと言えます。
■法人化による節税以外のメリット
・国内FXでもレバレッジ規制がゆるい
国内FX業者の場合、最大レバレッジ最大25倍というのが最大のネックですが、法人化の場合それが緩くなります。
そのために法人化を目指しているという方も少なくないようです。
海外FXをしている方も、法人化することで国内FXも視野に入れることができます。
日本の金融庁が海外FX企業を取り巻くものすべてに対して規制を強めています。
このようなFXを取り巻く不安定な状態から、リスクを回避するという意味でも、この法人化は役に立ってくると言えるでしょう。
・相続対策にもなる
個人で投資をして儲けすぎるとそれは個人の資産となり、相続の際に相続税の対象とみられます。
しかし法人を設立した場合あくまで会社が儲けた利益は会社のものとなり、給与所得としての利益となるため給与所得控除となり、所得控除となるため、それは税務的に相続税の対象とはみられません。
・その他の事業をしている方
その他不動産などの個人事業、フリーランスなどをされている方も法人設立はお得になります。
たとえば個人事業で、500万円儲けてFXで500万損をした場合、差し引き0のはずですが、個人でやっている場合儲けた分に等しく税金がかかるため、儲けた分の500万の個人事業に対して税金を払わなくてはなりません。
しかし法人設立により、これら事業全体で差し引き0円の儲けとできるため、事業で儲けた分の税金を払わなくても済み、まるまる控除額となります。
・銀行からの融資を受けようとしている方
法人化により、個人とFXとの切り離しができるため、融資の場合も有利に働くことがあります。
担当者にもよるのですが、確定申告書を求められた時にFXをしている情報が伝わり、不安定な収入とみなされる可能性があるため、融資が出にくくなる可能性があります。
しかし法人化してしまって、別人格として書類上からそれを消すことも可能なため、その場合法人化は有利になります。
・社長という社会的ステータス
さらに法人化をするということは、自分の会社を持つということになるため、あなたが社長という立場になります。
このことによる社会的ステータスは大きいはずです。
やっていることは変わらなくても、法人化をしていないトレーダーはいくら儲けていてもニートと同じような扱いを受ける場合も少なくなりません。
反対に社長という立場を得ればそのような偏見はなくなり、逆に人から尊敬されるようにまでなります。
社会的立場を変え自分を取り巻く人間関係を変えていき人生をよりよくするためにも法人化というのは有効な手段なのです。
ただし、これにより銀行からお金が借りやすくなるということはありません。
■まとめ-海外FXでの法人化について
法人化してFX会社になるには、会社設立費用や健康保険料などのデメリットがありますが、税金対策をはじめとした多くのメリットがあります。
法人化すると税務調査なども厳しくなるので、きっちりと税金は払わねばなりません。
まずはご自身がいくら稼いでいるのか比較計算してみて、損失が多いようだったらやめて、課税が抑えれるようだったら法人化をしてみるのも一つの方法です。