海外FX業者は、トレーダーが快適にFX取引を行なえるよう様々なプラットフォームを提供しています。
そして、その中でもミラートレーダーは非常に優秀なプラットフォームだといえるでしょう。
しかし、いくら優秀なプラットフォームでも、おさえるべきポイントを知っておかなければ有効活用することはできません。
そこでこの記事では、ミラートレーダーで利益を上げていくためのポイントなどの情報をご紹介していきます。
もくじ
・ミラートレーダーとは?
そもそも、ミラートレーダーとはなんなのでしょうか?
ミラートレーダーは、イスラエルのTradency社が供するFX自動売買ソフトです。
ソフトウェアのダウンロードが必要なMT4などと違い、ブラウザ上に表示されるタイプとなっているのでダウンロードが無用なプラットフォームとなっています。
ミラートレーダーの最大のメリットは『ストラテジー』と呼ばれる自動売買プログラムを利用し、プロの取引を簡単にコピーできる点になります。
他人の作ったストラテジーの売買シグナルに従って取引を行なうだけという非常にシンプルな取引システムとなっていますので、FX初心者の方でも問題なく利用できるのです。
また、テクニカル分析やファンダメンタルズ分析などをほとんど使わないので、そういう意味でもFX初心者に優しいプラットフォームと言えます。
・自動売買システム
ミラートレーダーにはプロのFXトレードをコピーできるだけではなく、もう一つ大きなメリットがあります。
それは、ミラートレーダーは自動で売買を行なってくれるのです。
通常ならばFXは相場の動きを常時チェックしておく必要があり、その分画面に縛られ時間も取られてしまいます。
しかしミラートレーダーは、たとえPCの電源を落としていたとしてもシグナルに従い、自動的に売買を行なってくれるので手間も時間も取られることがないのです。
・売買ロジックを選択するだけ
ミラートレーダーの取引方法は非常にシンプルであり、各業者が提供している売買ロジックを選択して取引を開始するだけとなっています。
売買ロジックはランキング形式で紹介されている事が多く、
- 累計損益
- 勝率
- 取引回数
- 保証金の目安
などの情報も合わせて得ることが可能です。
また、提供している売買ロジックの種類は業者によって違ってきますので、口座開設前に調べておくことをおすすめします。
・国内では規制済み?
元々、国内FX会社でもコピートレードができるプラットフォームを提供している業者は少なくありませんでした。
しかし、2013年に財務省から「コピートレードも、投資家にアドバイスしているのと同様」と通達があり、規制がかかったのです。
それ以降、コピートレードを販売するためには「投資助言・代理業の登録が必須」となりました。
投資助言・代理業の登録を行なうためには、体制をしっかりと整え、大量の書類を提出する必要があり、登録が完了するまでの審査期間もかなり長期になります。
そのため「デメリットの方が多い」と判断し、結果的にほとんどの国内業者が撤退しました。
また、それ以降新規登録を行なった業者も決して多くありません。
そのような規制の影響があり、現時点でミラートレーダーを提供している国内FX業者は数えることができる程度となっているのです。
・コピートレーダーの利用なら海外FX業者
ミラートレーダーなどのコピートレーダーを利用する場合、国内FX業者よりも海外FX業者が推奨される理由は、単純に「海外FX業者は規制されていない」という点があげられます。
規制がされていないということはそれだけ提供している業者が多いということですので、トレーダーの選択肢も豊富となります。
また、独自のシステムを採用している海外FX業者も存在するので、口座を開設する際には業者による違いを比較してみても面白いでしょう。
・勝てる売買ロジックは非常に少ない
「プロのトレードをコピーしてくれて、自動的に売買を行なってくれる」。
これだけを見てみると、誰でも簡単に勝ててしまう魔法のトレード方法のように感じてしまいますが、勿論そう簡単にいかないのが投資というものです。
取引業者によって多少の違いはありますが、ミラートレーダーの売買ロジックは数百種類ほど用意されていることが多いです。
しかし、その中でも儲けることのできる売買ロジックはごく稀であり、ほとんどは儲からないはずれの売買ロジックとなっています。
また、儲けることのできる売買ロジックを見つけたとしても、相場の状況によっては利益が出なくなってしまう可能性が高いです。
基本的に、「いかなる相場でもどんどん利益が上がる」といった万能な売買ロジックは存在しません。
そのため、一つの売買ロジックに固執せず、相場の変化に対応できるように複数の売買ロジックのポートフォリオを組む事が今では当たり前となっています。
「トレンド相場に強い売買ロジック」「ボックス相場に強い売買ロジック」といったように特徴を見極める事が重要となるのです。
・運用は自己責任
ミラートレーダーは、当然ながら利益が保障されているものではありません。
負ける可能性も多いに考えられ、どのような結果となるかは完全に自己責任となります。
システムはあくまで提供されているものであって、利用するかどうかはトレーダー次第なのです。
投資である以上リスクがあることは避けられません。
しかし、最善の準備を行うことによってリスクを軽減することは可能となります。
・ミラートレーダーは楽して儲けるためのものではない
ミラートレーダーは、楽して儲けるためのシステムではありません。
漠然と提供されている売買ロジックを利用しても、継続して利益を上げていくことは難しいでしょう。
利益を上げていくためには、売買ロジックの性質や特徴を理解し、今後の取引期待値を予測する事が重要となります。
・過去の運用成績を確認してみる
まずは、気になる売買ロジックの過去の運用成績のデータを読み取ってみましょう。
そして、データから以下のことを可能な限り予測していきます。
- 損益状況
過去にどのくらい損益が出ているのか?利益が多ければ多いほど望ましいです。
- リスクとリターンの比率
どの程度のリスクをかけてどのくらいのリターンが返ってくるのか予測します。
ローリスク・ハイリターンであるほど優秀な成績です。
- ドローダウン
ドローダウンとは、資産が最大のときから最少になってしまったときの損失を表す数値です。数値が低ければ低いほど優秀な数値となります。
過去の運用成績どおりに、今後も結果が出るわけではありません。
しかし、結果を予測するかしないかでは長期的に見て勝率が大きく異なってきます。
手間はかかってしまいますが、少しでも取引のリスクを抑え、利益を上げるためにもしっかりと予測を立てていきましょう。
・しっかりと順序だてて取引を行なう
ミラートレーダーは、FX初心者でも簡単にコピートレードを行なう事が可能なプラットフォームとなっています。
しかし、ミラートレーダーを用いて利益を上げていくためには、ただ提供される売買ロジックを利用して取引を行なうのではなく、「この売買ロジックはしっかりと今まで利益を上げてきていて、今後もこれだけの利益を上げる期待値がある」とある程度の予測を立てて計画的に売買を行なっていく事が重要です。