ECN口座を利用する場合、メリットとしましてcTraderを利用できる点が挙げられます。
cTraderは、最近では採用する業者が増えているプラットフォームです。
この記事では、そんなcTraderの特徴やメリット、デメリットの情報を徹底解説していきます。
もくじ
・cTraderとは?
cTraderとは、ロンドンに拠点を置く「potware Systems」という会社が提供しているFX取引専用の取引ツールです。
FX取引専用の取引ツールといえばMT4が有名ですが、MT4とcTraderを比較した場合、最大の違いはcTraderがECN口座専用に作られている点にあります。
最近では、MT4やMT5がECMに対応する業者も増えましたが、少し前まではECM口座が対応する取引ツールはcTraderしかなかったので非常に重宝されていました。
勿論、cTraderは現在でも多くの方が利用している人気の取引ツールです。
・cTraderのメリット
cTraderには沢山のメリットがありますのでご紹介していきます。
① リクオートなし
FXトレーダーの悩みの一つであるリクオートですが、cTraderのメリットとしましてリクオートが無い点が挙げられます。
リクオートが発生してしまうと多くの場合で価格が悪い方向へ転がってしまうため、正常な取引の大きな妨げになってしまいます。
そのような悩みもcTraderなら心配無用です。
② 約定が早い
約定スピードは、FXトレードを行なっていくにあたって重要な要素です。
勿論、早ければ早いほうが望ましく、その点で言えばcTraderはかなり優秀といえます。
ECN環境ではサーバーがマーケット参加者と同じ場所に置かれているため、約定スピードが非常に速いのです。
約定スピードが速いと指標発表時など多くのトレーダーが注目し、注文を出すタイミングで優位に立てます。
約定スピードが速ければ早いほど求めている価格で取引が可能となるのです。
③ 板情報が見える
MT4とcTraderの大きな違いとしまして板情報が確認できるかどうかが挙げられます。
板情報は取引の参考となる情報を発信しているのですが、実際は取引のスピードが速いため、小口で取引を行なう場合中々板情報を瞬時に取引に活かすのは難しい面があります。
しかし、大口取引を行なう場合板情報は非常に大きな情報源となるのです。
実は、板情報を確認する事ができれば注文を行なう前からリアルタイムのVWAP価格(出来高加重平均価格)を知ることができるのです。
スプレッドコストは大口取引を行なう上で重要なポイントであり、その情報は板情報を確認できるからこそ知る事ができます。
④ 複数注文を同時処理できる
各プラットフォームの注文の処理する方法は様々ですが、cTraderは複数の注文を同時に処理する事が可能なマルチタスクを採用しているので、決済が終了する時間は非常にスピーディーです。
それに比べてMT4では、1つの注文を処理してから次の注文を処理するシングルタスクを採用しているので複数の注文を同時に処理することは不可能となっています。
cTraderは注文の処理スピードが非常に優秀なのです。
⑤ インターバンクのレート表示
cTraderは透明性が非常に高いといわれていますが、その理由としましてインターバンクのレートがそのまま表示される点が挙げられます。
金融機関や証券会社等の限定された市場参加者が取引を行うインターバンクのレートは、最も透明性の高いレートと言えます。
そのため、トレードを行なううえで必要不可欠とも考えられますが、実はMT4で採用されているSTP取引の場合、インターンバンク市場のスプレッドにFXブローカーの利益分のスプレッドが加算されて表示されるのです。
すると、トレーダーからしてみれば「どのくらいのスプレッドが上乗せ(マークアップ)されているのか?」という疑問点が浮かび上がりますが、MT4を利用する以上掲示されたレートでトレードを行なうしかありません。
勿論、デメリットばかりではなくSTP取引には『取引手数料が無料』というメリットもありますが、それ以上にスプレッドが加算されている可能性はぬぐえません。
・cTraderの注意点
メリットばかりに感じるcTraderですが、少なからず注意点もあります。
それは取引手数料がかかってしまう点です。
インターバンクから直接レートを表示するcTrader はトレーダーからすれば「非常に透明性の高いトレードができる」とメリットが大きいですが、ブローカーからすればMT4のようにスプレッドを上乗せしていない分利益が出ていないことになります。
当然ながら、事業である以上利益はどこかで確保する必要があるのですが、その利益となるのが取引手数料です。
また、業者によって手数料は異なってくるのですが『建玉時』と『決済時』の2回取引手数料が徴収されるのが一般的です。
もっとも、取引手数料と聞くと悪いイメージをもたれてしまう方もいらっしゃるかもしれませんが、cTraderはスプレッド換算すると非常に安上がりであり、むしろ取引手数料無料で業者の利益が不透明なMT4よりも、「取引手数料として業者の利益額を明確にしている分透明性(安全性)が高い」という考え方もできます。
ですので、一概には『取引手数料』=『デメリット』とはいえないのです。
・cTraderが使える海外FX業者
cTraderは全ての海外FX業者で利用できるわけではありません。
そこで、この項目ではcTraderを利用できる海外FX業者をご紹介していきます。
① FxPro
FxPro はCySECおよびイギリスFCAより管理監督されたグローバルブローカーです。日本語を含む14言語にて全世界150ヶ国でFXサービスを展開しています。
投資家の資金は投資家保護基金により信託保全されており、FxPro が倒産するなど万一の場合には最大20,000ユーロの補償を受けることが可能です。
国内銀行送金導入済みで、スムーズに取引を開始できます。取引口座とは別に資金を管理するための特別口座「おサイフ口座」により、資金管理は完璧。
取引環境に向けると、狭いスプレッドと約定能力の高さには定評があり、システムトレーダーからも好評価を得られているブローカーです。
世界標準のMT4だけでなく、最新ツールであるMT5、プロトレーダー御用達のcTraderと豊富な取引プラットフォームを用意しています。
創業時から10年以上一貫して、インターバンク直結の約定方式でサービスを提供しており、信頼できる海外FX会社です。
② Tradeview
2004年創業の中堅業者であり、取引環境・取引条件・信用度・顧客保全において、非常に素晴らしいサービスを提供しています。
約定方式としてECN方式を採用し、取引プラットフォームにはMT4だけでなく、板情報がしっかりと取れるcTraderとCurrenexも用意。
経営陣がウォール街出身ということもあり、リクイディティプロバイダーから非常に良い生スプレッドを受けています。
ブローカーライセンスはCIMA(ケイマン諸島金融庁)から許認可を得ており、ライセンス番号も公表されているので信頼性が高いです。
顧客資金は一流のグローバル金融グループであるサンタンデール銀行にて信託保全され、最大35,000ドル相当までの顧客資金補償も完備されているので、安心です。
③ Axiory
Axioryは低スプレッドと、高い執行率が売りのブローカーです。
サービスを開始したのは2013年と運営実績は少し物足りないものがありますが、認知度も決して低くなく着実に運営実績を重ねています。
ライセンスはベリーズ国際金融サービス委員会IFSC(International Financial Services Commission Registration No.IFSC/60/255/TS/13)の認可を受けて営業しています。
Axioryは信託保全があるので、万が一Axioryが破産した場合でも顧客の資産は全額保障されるので安心です。
また、Axioryの取引口座はスタンダード口座とナノスプレッド口座を開設する事が可能となっていますが、cTraderを利用したい場合はナノスプレッド口座を開設しましょう。
ナノスプレッド口座の手数料は1lotあたり(10万通貨)$6とかなり安く、スプレッドはメジャー通貨で0.1pips~となっています。
手数料を加味してもドル円の平均スプレッドは1.0pips、ユーロ円の平均スプレッドは1.2pipsです。
非常に高い約定力も魅力的といえるでしょう。