海外FXを開始する場合、新規口座開設を行う際にFXトレーダーは基本通貨を選択する必要があります。
基本的に、多くの方が選択するのは『円建て』か『ドル建て』です。
しかし、海外FXを始めたばかりの方は「一体何が違うのか?」「どの通貨を選択すればいいのか?」といった不明点を持っている方も多いでしょう。
そこで、この記事では基本通貨の情報『円建て』について徹底解説していきます。
もくじ
基本通貨の選択
基本通貨は、ドル建て円建てだけでなくユーロ建て、英国ポンド建て、スイスフラン建てなども選択が可能です。
基本通貨を選択する際のポイントとしまして、手数料等のコストを抑えるため入出金で連携する銀行口座と同じ通貨を選択することをおすすめします。
例えば、ドル建てで口座を開設し、自分が所持している銀行口座が円建てだった場合、資金移動時に両替を行なう必要が出てきてしまいます。
両替が必要となると、その都度両替手数料として移動資金の2~3%ほど取られてしまうのです。
しかも、それに加え送金手数料なども発生してきます。これでは入出金を行なうごとに大きなコストがかかってしまうのです。
また、MT4などの取引ツールも選択した基本通貨の表記となるので、円建ての方が見やすいという方は多いです。
特に海外FX初心者の方は、ドル建てにしてしまうと表記も全てドルになってしまうため、円建てと比較すると情報の認識が行ないにくくなってしまう可能性が高いです。
そのため、まずは円建てを選択しておいたほうが良いでしょう。
円建て海外FX口座のメリット
円建て口座には様々なメリットがあるのでご紹介していきます。
①入出金時に為替レートの影響を受けない
円建てではなく、ドル建てなど外国の通貨を選択した場合、入出金時に為替レートの影響を受けてしまいます。
例えば、為替レートが1ドル105円だった場合、取引口座に100ドル入金するならば10,500円必要となります。
しかも、出金時も影響を受けてしまうので、入金時のレートが1ドル105円で出金時のレートが1ドル103円だった場合、入出金時に為替のレートだけで損をしてしまう可能性も出てくるのです。
勿論、これは逆のパターンも考えられるのですが、基本的に円高、円安というのは予測が難しいものであり、特に「海外FXを新しく始める」という方は為替レートの影響を受けない円建ての方が好ましいでしょう。
②国内送金が使用可能
円建てを選択した場合、日本国内の銀行から取引口座へ送金が可能となるケースがあります。
海外銀行送金を行なう場合、最低でも2,500円の手数料がかかってしまうのですが、国内銀行送金の場合は数百円程度です。
銀行送金は海外FXを行なっていく上で何度も利用する可能性が高く、無駄なコストを削減するためにも、少しでも手数料の安い国内銀行送金を活用していきたいところです。
③両替手数料がかからない
既に前述しましたが、円建ての一番のメリットは両替手数料がかからない点が挙げられるでしょう。
日本のメガバンクの為替手数料は非常に高く、FX方式で示すとしたら100pipsのスプレッドとなってしまいます。
送金手数料も同様ですが、円建ては無駄なコストを大きく削減できるというメリットがあるのです。
円建て口座を開設できる海外FX業者
円建て口座は非常にメリットが大きいのですが、実は全ての海外FX業者で円口座を開設できるわけではありません。
業者の中にはドル口座しか選択できない業者も存在します。
そこで、この項目では円建て口座を開設可能な業者をご紹介していきます。
①XM
XM は、キプロスCySEC/英国FCA/セーシェルFSA 等その他複数のライセンスを保有する Trading Point社が運営する、最も人気のある海外FXブローカーです。
最大888倍のレバレッジや約定力100%を誇る優れたトレード環境や、複数の日本人スタッフによる丁寧なサポートと充実した日本語環境、手数料がなくスムーズな入出金処理が評価され、2009年の事業開始以来、利用者を増やしてきました。
現在は、口座開設時や入金毎に付与される証拠金ボーナスに加え、取引毎に獲得するポイントなど、最も特典の多いFXブローカーとしても知られています。
また、無料の日本語ウェブセミナーやMT4チュートリアル動画の提供など、顧客サポートにも注力しておりFX初心者にもおすすめです。
②FxPro
FxPro はCySECおよびイギリスFCAより管理監督されたグローバルブローカーです。
日本語を含む14言語にて全世界150ヶ国でFXサービスを展開しています。
取引環境に向けると、狭いスプレッドと約定能力の高さには定評があり、システムトレーダーからも好評価を得られているブローカーです。
世界標準のMT4だけでなく、最新ツールであるMT5、プロトレーダー御用達のcTraderと豊富な取引プラットフォームを用意しています。
創業時から10年以上一貫して、インターバンク直結の約定方式でサービスを提供しており、信頼できる海外FX会社です。
③IFC Markets
IFC Markets は IFCM ホールディンググループの傘下企業で、2003年からFXサービスを提供しています。
同グループは投資会社を複数運営しており、銀行とのコネクションが強い点も IFC Markets で取引するうえで大きな利点になっています。
入金1ドル&100通貨単位からの取引というハードルの低さと丁寧な日本語サポートがあり、初心者にも利用しやすい海外FX会社です。
顧客資金に保険をかけたり、追証を請求しないゼロカットを採用しており資金保全も万全です。
メタトレーダー4 と NetTradeX の2つの取引ツールを提供しており、MT4 提供業者では珍しい固定スプレットを採用しています。
取引銘柄(FX/貴金属/CFD)を豊富に取り揃えていることでも知られており、フリーマージンに対して最大7%の利息を付与したり、NetTradeX では独自の通貨ペアを作成しポートフォリオを組めるなど、ユニークで魅力的なサービスが提供されています。
④Traders Trust
Traders Trust(トレーダーズ・トラスト)は、欧州の投資銀行などで20年以上キャリアを積んだ金融のスペシャリスト達が、集結して2009年に設立された海外FX業者です。
CySECからブローカーライセンスを取得し、日本語を含む12言語で世界中の顧客にFXサービスを提供しています。
伝統的な為替ブローカースタイルに徹し、深いリクイディティ、明示的で競争力のある価格、高い約定力、100%STP方式、の取引環境を提供することに専念しています。
トレーダーと真摯に向き合っており、全力で取引したい方に、是非Traders Trustを使っていただきたいです。
⑤FXDD
FXDD は、2002年にFXサービスの提供を開始した最古参の海外FX会社の1つです。
「海外FX = FXDD」という認識を持っている方もいらっしゃるかもしれません。
FXDD は日本語を含む13言語で世界中のお客様にサービスを提供しています。
FXDD にはどんな投資スタイルのお客様にも対応できる態勢が整っています。
小口取引から始めたい初心者トレーダーから、大ボリューム取引をしたい熟練トレーダーや法人顧客まで、幅広く対応可能です。
国内銀行送金サービス、クレジットカードでの入出金方法が提供されており、海外FX業者であることを意識せず快適に利用できるでしょう。
また、FXDD の顧客資金は、世界有数の金融機関であるBank of America Merill Lynchの顧客資金用口座にて分別管理されていますので安心です。
上記の海外FX業者は、日本でも知名度や信頼性が高く、円建て口座を開設可能な業者となっています。
海外FX口座を開設する際には様々な情報を元に業者を選択するかと思いますが、長期取引を行なう予定ならば「円建て口座が開設可能かどうか?」という点も非常に重要なポイントとなるでしょう。
入出金時にコストを抑えるならば『円建て口座』を開設可能な業者を選択することをおすすめします。